大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・沙漠や草原を越えてシルクロードを東西に伝わった人や文化、思想や文物などの時代ごとの実態を明らかにする。
・各時代、各地域、各民族にどのような違いや共通点があるかを検討し、シルクロード交流の歴史を具体的に認識する。
・シルクロードでの発掘調査や実地踏査の経験を踏まえて、現地の遺跡や遺物、気候、環境などの情報を解りやすく伝える。

【講義概要】
人類の誕生から始まる東西交流の歴史を、遺跡、遺構、遺物などの考古学資料を中心にして、旧石器時代から近代まで、3人の講師が引き継ぎながら解りやすく講義する。主に中国の時代区分にそって、日本や朝鮮、東南アジアや北アジア、中央アジア、西アジアとの関係史を探る。
関連図書や図録、実物資料、パワーポイントなどを用いて、初心者にも解りやすく、ヴェテランにも興味深い学術的新知見を紹介し、聞いて役立つ現地情報を提供する。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 7/13(水) 旧石器から新石器時代のユーラシア交流
第2回 2016/ 7/20(水) 夏、商、周の都市文明と東西交流
第3回 2016/ 7/27(水) 秦、漢帝国の成立とシルクロード
第4回 2016/ 8/ 3(水) 魏・晋・南北朝とシルクロード
第5回 2016/ 8/10(水) 隋・唐のシルクロードと国際交流
第6回 2016/ 8/24(水) 宋、遼、西夏の国際交流
第7回 2016/ 8/31(水) 金と元のシルクロード
第8回 2016/ 9/ 7(水) 明と清の国際交流

名前	岡内 三眞
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	早稲田大学第一文学部史学科、京都大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程修了。京都大学助手、徳島大学助教授をへて早稲田大学文学学術院教授、2013年に退官。シルクロード調査研究所前所長。著書『生態考古学で見る歴史の復原』『新疆トルファンヤールホト古墳群の調査研究』『シルクロードの考古学』(早稲田大学)他。

名前	後藤 健
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	1972年徳島県生まれ。出身校は早稲田大学大学院。専攻は中国考古学。主な著作物として『図説中国文明史(1)先史―文明への胎動』(創元社、2006年)がある。

名前	久保田 慎二
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	1979年埼玉県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。専門分野は、中国先史時代およびシルクロード考古学。主な論文に「中国新石器時代の古気候と土器動態」(『技術と交流の考古学』、 同成社、2013年)、「新石器時代におけるモノの伝播形態―空三足器を中心に―」(『中国考古学』第12号、2012年)がある。