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講座詳細情報

申し込み締切日:2016-04-06 / 宗教・哲学:日本史 / 学内講座コード:100520

事件と人物から読み解く日本宗教史 古代篇II(平安時代)

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
4月13日(水)~ 6月22日(水)
講座回数
20回
時間
14:45~16:15
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
45,144円
定員
60
その他
ビジター価格 54,432円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
歴史を動かしてきた原動力や起動因はさまざま指摘できます。なかでも宗教がになってきた役割はひじょうに大きなものでした。それは20世紀末に起こった東西冷戦構造の崩壊後、イスラーム教をはじめとする宗教勢力が、現実の政治や経済に多大の影響をあたえつづけている事実を見ても、再認識せざるを得ません。宗教は、一時期、よく言われていたような「過去の遺物」ではないのです。本講座では、宗教にまつわる事件と宗教にかかわる領域で活動した人物の足跡という視点から、日本史の深層を読み解いていきます。

【講義概要】
本年度は、古代篇のIIとして、平安時代をとりあげます。この時期、宗教、とりわけ仏教は時代を動かす最大級の要因でした。最澄や空海によって構築された鎮護国家という考え方、つまり仏教の霊的な力によって天下国家の安泰を祈るという考え方はもはや常識となり、内乱や疫病が起こるたびに、あるいは怨霊が登場するたびに、それらを鎮圧したり鎮魂するための密教の儀礼や呪術が飽くことなくいとなまれました。また個人的な願望を成就するためにも、密教の儀礼や呪術は欠かせませんでした。さらに西暦1052年から日本が末法の時代に入り、現実世界は悪くなる一方だという認識が広まるにつれ、現世よりも来世を重視し、死後は阿弥陀如来が経営する極楽浄土へ往生したいと願う浄土教が大流行しました。世はまさに宗教の時代に突入したのです。そんな時代を、できるかぎりわかりやすく、しかも深く、宗教の領域にかかわる事件と人物から読み解いていきます。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 4/13(水) 平安初期の政治状況と宗教政策
第2回 2016/ 4/20(水) 空海以後の真言宗―東寺と高野山
第3回 2016/ 4/27(水) 最澄以後の天台宗―密教か法華経信仰か
第4回 2016/ 5/11(水) 円仁と円珍―延暦寺と園城寺の対立抗争
第5回 2016/ 5/18(水) 菅原道真と藤原氏―天皇家の混乱と怨霊騒動
第6回 2016/ 5/25(水) 承平天慶の乱―平将門と密教呪術
第7回 2016/ 6/ 1(水) 神仏習合―神と仏の蜜月
第8回 2016/ 6/ 8(水) 法華経行者の世界
第9回 2016/ 6/15(水) 源信と浄土教
第10回 2016/ 6/22(水) 法華経信仰と浄土信仰の融合―朝題目に夕念仏
第11回 2016/ 9/28(水) 藤原道長の精神世界―欣求浄土の顛末
第12回 2016/10/ 5(水) 源氏物語に見る仏教信仰―「もののけ」の恐怖
第13回 2016/10/12(水) 往生伝の世界―極楽往生の実態
第14回 2016/10/19(水) 高野山の変容―聖と念仏者
第15回 2016/10/26(水) 末法の到来と平等院鳳凰堂
第16回 2016/11/ 2(水) 描かれた地獄と極楽
第17回 2016/11/ 9(水) 法然と専従念仏―日本型浄土教の成立
第18回 2016/11/16(水) 白河上皇の登場―院政期の退廃と仏教の隆盛
第19回 2016/11/30(水) 武士の台頭―源氏と平氏
第20回 2016/12/ 7(水) 後白河法皇と最凶の怨霊=崇徳上皇

講師陣

名前 正木 晃
肩書き 慶応義塾大学講師
プロフィール 1953年神奈川県生まれ。筑波大学大学院博士課程満期退学。専門分野は宗教学。日本とチベットの密教を中心に、修行における心身変容やその視覚表現を研究。著書に『空海と密教美術』(角川学芸出版)、『現代の修験道』(中央公論新社)をはじめ、多数がある。
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