講座詳細情報
申し込み締切日:2016-01-08 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:340211
重ねの日本文化 ― 日本美の在り処を探る 詩歌、仏像、古典劇、物語から考える
- 開催日
- 1月15日(金)~ 3月 4日(金)
- 講座回数
- 5回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 11,826円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 13,608円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
神仏習合(日本では神と仏が互いに排除し合わない)に典型的にみられるように、日本文化の原理を「重ね」に求め、詩歌・劇・物語・美術などにおける日本文化の美がその原理とどのようにかかわっているかを探っていく。さらにわび、さび、幽玄といった仏教を背景とする日本文化独特の価値がどのように現れているのかを考えたい。
【講義概要】
日本文化の特質はこれまでもっぱら西洋文化との対比のなかで考えられてきたが、同質性が高い中国・朝鮮の文化との対比、差別化も重要である。ここでは詩歌・仏像・水墨画などの比較的比較がしやすいジャンルの表現を中心として、日本文化が中国・朝鮮の文化とどのように差別化されるのかを軸として講義を進めていきたい。テーマである「重ね」は加藤周一の『日本文学史序説』で挙げられる「合成ベクトル」の考えを引き継ぐものだが、加藤のいう土着と外来の合成という「重ね」だけでなく、日本文化全般に異種のジャンル、あるいは新旧の表現を重ね合わせて新しい文化をもたらそうとする傾向が見られる。わび、さび、幽玄を含めて「重ね」のなかに成り立つ日本文化の美学を捉えていきたい。
【主な講義内容】
・日本文化の特質 ― 重ねの美学
・詩歌における重ね ― 言葉と意味の戯れ
・仏教とその美術 ― 神と仏の重なり
・日本の古典劇 ― 生死の重なる世界
・物語のなかの重ね ― 語るものと語られないものの境界
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/15(金) 日本文化の特質 ― 重ねの美学
第2回 2016/ 1/22(金) 詩歌における重ね ― 言葉と意味の戯れ
第3回 2016/ 2/ 5(金) 仏教とその美術 ― 神と仏の重なり
第4回 2016/ 2/19(金) 日本の古典劇 ― 生死の重なる世界
第5回 2016/ 3/ 4(金) 物語のなかの重ね ― 語るものと語られないものの境界
神仏習合(日本では神と仏が互いに排除し合わない)に典型的にみられるように、日本文化の原理を「重ね」に求め、詩歌・劇・物語・美術などにおける日本文化の美がその原理とどのようにかかわっているかを探っていく。さらにわび、さび、幽玄といった仏教を背景とする日本文化独特の価値がどのように現れているのかを考えたい。
【講義概要】
日本文化の特質はこれまでもっぱら西洋文化との対比のなかで考えられてきたが、同質性が高い中国・朝鮮の文化との対比、差別化も重要である。ここでは詩歌・仏像・水墨画などの比較的比較がしやすいジャンルの表現を中心として、日本文化が中国・朝鮮の文化とどのように差別化されるのかを軸として講義を進めていきたい。テーマである「重ね」は加藤周一の『日本文学史序説』で挙げられる「合成ベクトル」の考えを引き継ぐものだが、加藤のいう土着と外来の合成という「重ね」だけでなく、日本文化全般に異種のジャンル、あるいは新旧の表現を重ね合わせて新しい文化をもたらそうとする傾向が見られる。わび、さび、幽玄を含めて「重ね」のなかに成り立つ日本文化の美学を捉えていきたい。
【主な講義内容】
・日本文化の特質 ― 重ねの美学
・詩歌における重ね ― 言葉と意味の戯れ
・仏教とその美術 ― 神と仏の重なり
・日本の古典劇 ― 生死の重なる世界
・物語のなかの重ね ― 語るものと語られないものの境界
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/15(金) 日本文化の特質 ― 重ねの美学
第2回 2016/ 1/22(金) 詩歌における重ね ― 言葉と意味の戯れ
第3回 2016/ 2/ 5(金) 仏教とその美術 ― 神と仏の重なり
第4回 2016/ 2/19(金) 日本の古典劇 ― 生死の重なる世界
第5回 2016/ 3/ 4(金) 物語のなかの重ね ― 語るものと語られないものの境界
備考
【備考】
休講2/12→補講3/4
休講2/12→補講3/4
講師陣
名前 | 柴田 勝二 |
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肩書き | 東京外国語大学教授 |
プロフィール | 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。 |