講座詳細情報
申し込み締切日:2016-01-05 / 自然科学・環境:その他教養 / 学内講座コード:140709
プレートテクトニクス再訪(II) プルームテクトニクスの理論とその発展
- 開催日
- 1月12日(火)~ 2月 2日(火)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 9,770円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 11,195円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
1960年代に登場し、1970年代にほぼ完成したプレートテクトニクスの理論は、1980年代後半にプルームテクトニクスという新たな展開を見せました。この講義ではその新しい展開を示して、さらなる包括的な理論を目指しているプレートテクトニクスについて紹介をしたいと思います。プレートテクトニクスは地球だけに存在します。他の地球型惑星、例えば金星や火星には存在しません。何故でしょうか? それは地球だけが「水の惑星」だからです。
【講義概要】
2015年夏に行ったプレートテクトニクス (I) では、プレート間の相互の動きから生じるオイラー極の設定、トランスフォーム断層の概念、あるいはマイクロプレートテクトニクスとは何か?などを学習しました。プレートテクトニクス (II)では、地球表面を被うこれら板状(プレート状の)剛体を動かす力は一体何によるのか? という、より根源的な問題を検討したいと思います。
プレートテクトニクスは大陸をのせた大陸プレートと、広大な大洋プレートから成りますが、大陸プレートは花崗岩体を主とするいわゆる楯状地から成ります。金星や火星には花崗岩体はありません。何故なら花崗岩は水の存在なしにはつくられないからです。このようにプレートテクトニクスは、大洋の水面下には永久に没しない「軽い」楯状地の大陸プレートと、大洋のリッジで絶えず生産され地球内部のマントルへ沈み込む「重い」大洋プレートとの相互作用ですが、この重い大洋プレートがマントルへ沈み込んだ後、一体どのような運命をたどるのか? という視点に立ったのが1980年代後半に登場した「プルームテクトニクス」という新しい概念の登場でした。この研究課題については日本の研究者たちが大きな貢献をしております。
さらに2.5億年前の超大陸パンゲアと、7.5億年前にあったもう一つの超大陸ロジーニアとの関連について触れます。またプレートテクトニクスは常にゆっくりと定常的に運動しているのではなく、ある周期をもってパルス状的に運動しているという近年の見解についても紹介します。さらにプルームテクトニクスと密接に関連しているダイヤモンドの成因についても述べたいと思います。
なお講義ではテキストを使用しませんが、講義資料集を第1回目に配布します。スライドも多用します。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/12(火) 地球のみにあるプレートテクトニクス
第2回 2016/ 1/19(火) プルームテクトニクスの登場
第3回 2016/ 1/26(火) もう一つの超大陸ロジーニアとパンゲアとの関係
第4回 2016/ 2/ 2(火) プルームテクトニクスとダイヤモンドの成因
1960年代に登場し、1970年代にほぼ完成したプレートテクトニクスの理論は、1980年代後半にプルームテクトニクスという新たな展開を見せました。この講義ではその新しい展開を示して、さらなる包括的な理論を目指しているプレートテクトニクスについて紹介をしたいと思います。プレートテクトニクスは地球だけに存在します。他の地球型惑星、例えば金星や火星には存在しません。何故でしょうか? それは地球だけが「水の惑星」だからです。
【講義概要】
2015年夏に行ったプレートテクトニクス (I) では、プレート間の相互の動きから生じるオイラー極の設定、トランスフォーム断層の概念、あるいはマイクロプレートテクトニクスとは何か?などを学習しました。プレートテクトニクス (II)では、地球表面を被うこれら板状(プレート状の)剛体を動かす力は一体何によるのか? という、より根源的な問題を検討したいと思います。
プレートテクトニクスは大陸をのせた大陸プレートと、広大な大洋プレートから成りますが、大陸プレートは花崗岩体を主とするいわゆる楯状地から成ります。金星や火星には花崗岩体はありません。何故なら花崗岩は水の存在なしにはつくられないからです。このようにプレートテクトニクスは、大洋の水面下には永久に没しない「軽い」楯状地の大陸プレートと、大洋のリッジで絶えず生産され地球内部のマントルへ沈み込む「重い」大洋プレートとの相互作用ですが、この重い大洋プレートがマントルへ沈み込んだ後、一体どのような運命をたどるのか? という視点に立ったのが1980年代後半に登場した「プルームテクトニクス」という新しい概念の登場でした。この研究課題については日本の研究者たちが大きな貢献をしております。
さらに2.5億年前の超大陸パンゲアと、7.5億年前にあったもう一つの超大陸ロジーニアとの関連について触れます。またプレートテクトニクスは常にゆっくりと定常的に運動しているのではなく、ある周期をもってパルス状的に運動しているという近年の見解についても紹介します。さらにプルームテクトニクスと密接に関連しているダイヤモンドの成因についても述べたいと思います。
なお講義ではテキストを使用しませんが、講義資料集を第1回目に配布します。スライドも多用します。
【各回の講義予定】
第1回 2016/ 1/12(火) 地球のみにあるプレートテクトニクス
第2回 2016/ 1/19(火) プルームテクトニクスの登場
第3回 2016/ 1/26(火) もう一つの超大陸ロジーニアとパンゲアとの関係
第4回 2016/ 2/ 2(火) プルームテクトニクスとダイヤモンドの成因
備考
【ご受講に際して】
◆講義内容は2014年度冬講座とほぼ同じですが、今年度はなぜ地球のみにプレートテクトニクスが発達したのかを詳細に検討したいと思います。また超大陸ロジーニアからパンゲアへの移行を少し詳しく述べたいと思います。
◆講義内容は2014年度冬講座とほぼ同じですが、今年度はなぜ地球のみにプレートテクトニクスが発達したのかを詳細に検討したいと思います。また超大陸ロジーニアからパンゲアへの移行を少し詳しく述べたいと思います。
講師陣
名前 | 八木下 晃司 |
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肩書き | 岩手大学元教授、放送大学元講師 |
プロフィール | 1985年、トロント大学大学院博士課程修了。Ph.D。専攻は地質学、堆積学、地球史学。学位論文ではカナダ西海岸の中生代白亜紀の地層を研究、帰国後は東北地方太平洋岸の同じく白亜紀の地層の研究に従事。岩手大学元教授、放送大学元講師。主な著作「岩相解析および堆積構造(増補・改訂版)」2011年、古今書院。 |