大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
地中海沿岸から東アジア、日本までを結ぶシルクロードは、多様な文化芸術の交流路としても知られています。この講座では「シルクロードとは?」というところから始め、中央アジアから西方のシルクロード美術に初めて触れる方にも分かりやすく、多くの画像を用い、美術用語をやさしく解説しながら、基礎からゆっくり見ていく入門講座です。

【講義概要】
今期から始まるこのシルクロード美術の入門講座は、半年ごとに、1.アフガニスタン美術 2.ペルシア美術 3.トルコ美術 4.西アジアのガラスと陶器 などをテーマとし、多くの画像を見ながら分かりやすくゆっくりとお話していく予定です。今世界ではイスラム国という名の過激な集団の出現により、我々は西アジアというとある種の脅威を感じることが多くなってしまいましたが、シルクロードの西側のこの地域が古くから芸術文化揺籃の地であったことを多くの遺跡や遺品を見ながら確認していきたいと思います。また正倉院展をはじめ、この秋に開催されるシルクロード関係の美術展の見どころも分かりやすくお話していきます。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 9/29(火) シルクロード美術について-1
第2回 2015/10/ 6(火) シルクロード美術について-2
第3回 2015/10/13(火) アフガニスタンの美術について
第4回 2015/10/20(火) 失われたバーミヤンの大仏―1
第5回 2015/10/27(火) 失われたバーミヤンの大仏―2
第6回 2015/11/10(火) ローマ・インド・中国の接点 べグラム遺宝―1
第7回 2015/11/17(火) ローマ・インド・中国の接点 べグラム遺宝―2
第8回 2015/11/24(火) 東西美術の交点 ハッダの仏像
第9回 2015/12/ 1(火) ガンダーラの美術―1
第10回 2015/12/ 8(火) ガンダーラの美術―2

【テキスト・参考図書】
テキスト
『シルクロード美術鑑賞への誘い』（芙蓉書房出版）（2，800円）（ISBN:978-4-8295-0401-7）

名前	松平 美和子
肩書き	駒澤大学・成蹊大学講師
プロフィール	東京生まれ。東京教育大学芸術学修士課程、筑波大学芸術学博士課程で東西美術交流史を学ぶ。駒澤大学で西域美術史、成蹊大学で文化交流史の講義及びゼミを担当。著書に『シルクロード美術鑑賞への誘い』、編著に『シルクロード美術展カタログ総覧』(ともに芙蓉書房出版)がある。