大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
江戸については、数多くの書物が出版されていて、もはや語り尽くされてしまっているかのようにも思えますが、まだまだよくわかっていないことも沢山あります。
そのすべてについて取り上げることはできませんが、ここでは江戸の社会のありようや、そこでくらす人々のようすを、なるべく具体的にみていくことで、江戸の新たな発見につながるようにしていきます。

【講義概要】
江戸の社会と生活をみていくために、本講座では、特別な覗き穴を設けて、そこから見えてくる江戸の社会のありようや、そこでくらす人びとの生活のようすをなるべく具体的に説明していきます。全体としては必ずしもまとまりのあるものにはなりませんし、多少の逸脱もありますが、一つ一つの覗き穴からみえてくる江戸の姿は、これまであまり知られていない新鮮なものと映るはずです。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 6(月) 代官の見た江戸の社会問題
第2回 2015/ 7/13(月) 泰平の眠りをさますかわら版～狂歌編
第3回 2015/ 7/27(月) 江戸・多摩に生まれた天然理心流、そして新撰組（その1）
第4回 2015/ 8/ 3(月) 江戸・多摩に生まれた天然理心流、そして新撰組（その2）
第5回 2015/ 8/17(月) 鬼怒川舟運の展開と宗道河岸
第6回 2015/ 8/24(月) 金町松戸関所と松戸宿・松戸河岸
第7回 2015/ 8/31(月) 褒賞記録からみた町人の生活
第8回 2015/ 9/ 7(月) 泰平の眠りをさますかわら版～見立て絵編

名前	加藤 貴
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程満期退学。東京都北区教育委員会文化財専門員などを経て、現在早稲田大学教育学部講師・東京都北区文化財保護審議会委員。専門は日本近世史・都市史。編著書に『東京都の歴史』(山川出版社、共著)、『大江戸歴史の風景』(同)、『江戸図屏風を読む』(東京堂出版、共編著)、『徳川制度(上・中)』(岩波文庫、校注)等。

名前	田中 葉子
肩書き	東京都北区教育委員会文化財専門員
プロフィール	立教大学文学研究科満期退学。専門は、日本近世史、かわら版を研究素材とする。著書に『浦賀大変!かわら版にみる黒船来航』(田中葉子・斎藤純編、浦賀歴史研究所、2014年)、論文に「ペリー来航をめぐる狂歌 ―「泰平の眠りをさますじようきせん」の検討 ―」(『開国史研究』6号、横須賀開国史研究会、2006年)など。

名前	松下 尚
肩書き	日野市立新選組のふるさと歴史館学芸員
プロフィール	明治大学文学部史学地理学科卒。明治大学大学院文学研究科中退。2003年東京都日野市役所入庁。2007年より日野市立新選組のふるさと歴史館学芸員。甲州街道日野宿について扱った企画展「日野宿いろは」、歴史を題材にした創作物の文化史を扱った企画展「描かれた新撰組」などを担当。

名前	森 朋久
肩書き	明治大学講師
プロフィール	明治大学大学院文学研究科史学専攻日本史学専修修了。博士(史学、明治大学)。東京都足立区郷土博物館専門員などを経て現職。専門は、日本近世史、藩政史、地域史、博物館情報学。著書・編著に『近世中後期藩財務役人の研究』(巌南堂書店)、『村落生活の史的研究』(八木書店)、『大江戸歴史の風景』(山川出版社)など。