大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
玄奘の『大唐西域記』を読みながら、ブッダの生涯と思想を中心に、仏教の基礎知識を学びます。

【講義概要】
7世紀前半、玄奘はあこがれのインドに到着し、ブッダゆかりの聖地をあまねく巡礼しました。玄奘が著した『大唐西域記』には、当時の様子が克明に記録されています。降誕の地ルンビニー、成道の地ブッダガヤー、初転法輪の地サールナート、涅槃の地クシナガラ。ブッダの足跡をたどる玄奘は、何を見て、何を想ったのでしょうか。この講座では、『大唐西域記』の記述をてがかりに、ブッダの生涯と思想について解説します。玄奘とともにブッダの聖地をたどることで、まるで巡礼をしながら仏教を学んでいるような気持ちになることでしょう。仏教入門としてもお勧めの講座です。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 7/ 9(木) ブッダの降誕――ルンビニー
第2回 2015/ 7/16(木) ブッダの成道――ブッダガヤー
第3回 2015/ 7/23(木) ブッダの説法――サールナート
第4回 2015/ 7/30(木) ブッダの伝道1――ラージギル
第5回 2015/ 8/20(木) ブッダの伝道2――シュラーヴァスティー
第6回 2015/ 8/27(木) ブッダの涅槃――クシナガラ

名前	吉村 誠
肩書き	駒澤大学教授
プロフィール	1969年生まれ。出身地:東京都。出身校:早稲田大学大学院。専攻分野:中国仏教、唯識学。著書:『中国唯識思想史研究―玄奘と唯識学派―』(大蔵出版、2013年)。訳書:『続高僧伝I』(大蔵出版、2012年)。主な論文:「唯識の思想史的意義」(『新アジア仏教史7 中国II 隋唐』、佼成出版社、2010年)、「中国唯識思想史の展開」(『シリーズ大乗仏教7 唯識と瑜伽行』、春秋社、2012年)、「玄奘と『般若心経』」(『仏教史学研究』56-2、2014年)など。