講座詳細情報
申し込み締切日:2015-04-04 / 世界史 / 学内講座コード:310305
幻のヒッタイト王国 アナトリアの生んだ古代オリエントの強大国
- 開催日
- 4月11日(土)~ 5月30日(土)
- 講座回数
- 7回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 16,556円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 19,051円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
紀元前17世紀アナトリア(小アジア)の地に突如出現したヒッタイト王国は、やがてエジプトと古代オリエント世界を二分するほどの強大な勢力を築き上げる。そして前12世紀初頭、忽然と歴史の舞台から姿を消す。ここでは近年発見された新資料も踏まえて、未だ謎の多いヒッタイトの歴史をたどる。
【講義概要】
近年、ヒッタイトに関する考古学的、文献学的研究の進展には実に目覚ましいものがある。アナトリア各地で発掘調査が精力的に進められるようになり、希少なヒッタイトの文字資料も日本隊が調査するビュクリュカレ遺跡をはじめ少なからぬ遺跡から出土している。またボアズキョイ(ヒッタイトの都ハットゥシャ)の調査でも画期的な新資料の発見が相次いでいる。こうした資料の増加にともなって、ヒッタイト研究は今まさに新たな段階を迎えようとしている。本講座では最新の研究成果も取り入れながら、ヒッタイトの歴史を、主にその対外関係から見てゆきたい。
【主な講義内容】
●ヒッタイトとミタンニ/フリ:
北メソポタミアからシリアに栄えたフリ系の王国ミタンニは、ヒッタイトのシリア進出の大きな障害であった。ミタンニを支配下に置いて初めて、ヒッタイトはオリエントの強国としての地位を築くことが出来た。
●ヒッタイトとエジプト:
前2千年紀後半のオリエント世界は、ヒッタイトとエジプトという二大国の関係に左右された。シリアの領有を巡る両国の対立、武力衝突、そして友好と両国の関係は目まぐるしく変わっていく。
●ヒッタイトとギリシア/西アナトリア:
ヒッタイトは、西のギリシア世界とも深く関わっていた。それはホメロスの「イリアス」の世界とも重なる。近年の研究で、謎に包まれていたギリシア世界との繋がりが次第に明らかにされつつある。
紀元前17世紀アナトリア(小アジア)の地に突如出現したヒッタイト王国は、やがてエジプトと古代オリエント世界を二分するほどの強大な勢力を築き上げる。そして前12世紀初頭、忽然と歴史の舞台から姿を消す。ここでは近年発見された新資料も踏まえて、未だ謎の多いヒッタイトの歴史をたどる。
【講義概要】
近年、ヒッタイトに関する考古学的、文献学的研究の進展には実に目覚ましいものがある。アナトリア各地で発掘調査が精力的に進められるようになり、希少なヒッタイトの文字資料も日本隊が調査するビュクリュカレ遺跡をはじめ少なからぬ遺跡から出土している。またボアズキョイ(ヒッタイトの都ハットゥシャ)の調査でも画期的な新資料の発見が相次いでいる。こうした資料の増加にともなって、ヒッタイト研究は今まさに新たな段階を迎えようとしている。本講座では最新の研究成果も取り入れながら、ヒッタイトの歴史を、主にその対外関係から見てゆきたい。
【主な講義内容】
●ヒッタイトとミタンニ/フリ:
北メソポタミアからシリアに栄えたフリ系の王国ミタンニは、ヒッタイトのシリア進出の大きな障害であった。ミタンニを支配下に置いて初めて、ヒッタイトはオリエントの強国としての地位を築くことが出来た。
●ヒッタイトとエジプト:
前2千年紀後半のオリエント世界は、ヒッタイトとエジプトという二大国の関係に左右された。シリアの領有を巡る両国の対立、武力衝突、そして友好と両国の関係は目まぐるしく変わっていく。
●ヒッタイトとギリシア/西アナトリア:
ヒッタイトは、西のギリシア世界とも深く関わっていた。それはホメロスの「イリアス」の世界とも重なる。近年の研究で、謎に包まれていたギリシア世界との繋がりが次第に明らかにされつつある。
講師陣
名前 | 吉田 大輔 |
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肩書き | アナトリア考古学研究所研究員 |
プロフィール | 新潟生まれ。博士(Dr.Phil.、ミュンヘン大学)。専門分野は古代アナトリア学、特に紀元前2千年紀に栄えたヒッタイト王国の研究。著訳書に「古ヒッタイト語における名詞的所有格の機能」(独文)、「ヒッタイトの太陽神研究」(独文)、『ヒッタイト王国の発見』(山本書店、共訳)などがある。 |