大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
地中海世界の建築の歴史上、重要な建築が建設された背景・目的・方法、すなわち、その建築を産み出した文化・社会・政治・軍事的背景、その文脈の中で何を意図して建設されたのか、また、その構法や構造の理解をめざします。

【講義概要】
世界でも一、二を争う数の世界遺産を有するイタリア。今回の講座では、世界最古の大学を擁するボローニャを出発点に水の都ヴェネツィアなどのイタリア北東部の諸都市を紹介します。世界遺産都市ヴィチェンツァでは現在でも愛好する建築家が多いマニエリスムの建築家パラーディオの傑作の数々を、ヴェネツィアではサン・マルコ聖堂や大運河沿いの貴族の館などを紹介します。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 7(火) ボローニャ-世界最古の大学都市
第2回 2015/ 4/21(火) リミニ-マラテスタ家の栄華の跡
第3回 2015/ 5/12(火) ラヴェンナ-古代ローマ最後の栄光
第4回 2015/ 5/19(火) ヴィチェンツァ-パラーディオの都市
第5回 2015/ 6/ 2(火) ヴェネツィアI-東方への眼差し
第6回 2015/ 6/ 9(火) ヴェネツィアII-古典古代への回帰
第7回 2015/ 6/16(火) ムラノ島-ガラス産業の興亡

名前	中島 智章
肩書き	工学院大学准教授、早稲田大学講師
プロフィール	東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。博士(工学)。日本学術振興会特別研究員(PD)等を経て、現在、工学院大学建築学部准教授、早稲田大学文化構想学部講師。著訳書『図説 キリスト教会建築の歴史』、『図説バロック 華麗なる建築・音楽・美術の世界』(河出書房新社)他。2005年日本建築学会奨励賞受賞。