講座詳細情報
申し込み締切日:2015-03-31 / 芸術・文化 / 学内講座コード:100431
イギリスの美の世界 芸術は歴史を物語る
- 開催日
- 4月 7日(火)~ 6月16日(火)
- 講座回数
- 20回
- 時間
- 14:45~16:15
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 45,144円
- 定員
- 60
- その他
- ビジター価格 54,432円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
イギリスという国の魅力は、「歴史」を抜きにして語ることはできません。そして絵画・彫刻・建築など、神ならぬ人がこれまで創りだしてきた「形ある美」には、すべからく何らかの「物語」があり、イギリスの場合、それを知ることがこの国の複雑な歴史を知ることに直結します。この前提にもとづき、まずはイギリスの様々な芸術のありようを知り、さらにその背景に潜む歴史のドラマを紐解くことが本講座の目標となります。
【講義概要】
今年度は中世という時代に注目し、伝統的な英仏の対立関係を決定的なものにした「百年戦争」のあたりから講義を行います。ジャンヌ・ダルクの活躍をはじめ、もっぱらフランス側から語られることの多いこの出来事を、敢えてイギリス(イングランドとスコットランド)側の視点から、それも同時代の美術ならびに後世の文学などさまざまな資料を用いて多角的に概観しつつ、切っても切り離すことのできない英仏の関係性について、改めて考察を深めていきたいと思います。その次に注目するのは、イングランド最初の内乱といわれる「薔薇戦争」です。複雑な史実の把握につとめるのはもちろんのこと、この内乱を題材としたシェイクスピアの戯曲や近代の絵画作品にまで視野を広げ、詳細に鑑賞していくことで、まずはドラマティックな「歴史のうねり」を感じとっていただければ幸いです。そのうえで、後に待つ16世紀――すなわち、宗教改革で揺れに揺れた激動の時代へと、じっくり話を進めてまいります。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 7(火) イントロダクション
第2回 2015/ 4/14(火) イギリスとフランス
第3回 2015/ 4/21(火) 失地王ジョンの失敗
第4回 2015/ 4/28(火) 「国家」としてまとまりゆくフランス
第5回 2015/ 5/12(火) 百年戦争(1)
第6回 2015/ 5/19(火) 百年戦争(2)
第7回 2015/ 5/26(火) 文学と絵画のなかの国王たち
第8回 2015/ 6/ 2(火) 百年戦争がうんだ農民一揆: ワット・タイラーの乱
第9回 2015/ 6/ 9(火) 近代イギリス芸術に描かれた ワット・タイラーの乱
第10回 2015/ 6/16(火) 中世の終焉
第11回 2015/ 9/29(火) 薔薇戦争(1)
第12回 2015/10/ 6(火) 薔薇戦争(2)
第13回 2015/10/13(火) 薔薇戦争(3)
第14回 2015/10/20(火) シェイクスピアの『リチャード3世』(1)
第15回 2015/10/27(火) シェイクスピアの『リチャード3世』(2)
第16回 2015/11/10(火) ヘンリー・テューダーとは何者か: テューダー王朝のはじまり
第17回 2015/11/17(火) リチャード3世とヘンリー7世の肖像画をめぐって
第18回 2015/11/24(火) 理想的ルネサンス君主としてのヘンリー8世
第19回 2015/12/ 1(火) ヘンリー8世の罪と罰
第20回 2015/12/ 8(火) イギリスという国家の礎を築いた宗教改革
イギリスという国の魅力は、「歴史」を抜きにして語ることはできません。そして絵画・彫刻・建築など、神ならぬ人がこれまで創りだしてきた「形ある美」には、すべからく何らかの「物語」があり、イギリスの場合、それを知ることがこの国の複雑な歴史を知ることに直結します。この前提にもとづき、まずはイギリスの様々な芸術のありようを知り、さらにその背景に潜む歴史のドラマを紐解くことが本講座の目標となります。
【講義概要】
今年度は中世という時代に注目し、伝統的な英仏の対立関係を決定的なものにした「百年戦争」のあたりから講義を行います。ジャンヌ・ダルクの活躍をはじめ、もっぱらフランス側から語られることの多いこの出来事を、敢えてイギリス(イングランドとスコットランド)側の視点から、それも同時代の美術ならびに後世の文学などさまざまな資料を用いて多角的に概観しつつ、切っても切り離すことのできない英仏の関係性について、改めて考察を深めていきたいと思います。その次に注目するのは、イングランド最初の内乱といわれる「薔薇戦争」です。複雑な史実の把握につとめるのはもちろんのこと、この内乱を題材としたシェイクスピアの戯曲や近代の絵画作品にまで視野を広げ、詳細に鑑賞していくことで、まずはドラマティックな「歴史のうねり」を感じとっていただければ幸いです。そのうえで、後に待つ16世紀――すなわち、宗教改革で揺れに揺れた激動の時代へと、じっくり話を進めてまいります。
【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 7(火) イントロダクション
第2回 2015/ 4/14(火) イギリスとフランス
第3回 2015/ 4/21(火) 失地王ジョンの失敗
第4回 2015/ 4/28(火) 「国家」としてまとまりゆくフランス
第5回 2015/ 5/12(火) 百年戦争(1)
第6回 2015/ 5/19(火) 百年戦争(2)
第7回 2015/ 5/26(火) 文学と絵画のなかの国王たち
第8回 2015/ 6/ 2(火) 百年戦争がうんだ農民一揆: ワット・タイラーの乱
第9回 2015/ 6/ 9(火) 近代イギリス芸術に描かれた ワット・タイラーの乱
第10回 2015/ 6/16(火) 中世の終焉
第11回 2015/ 9/29(火) 薔薇戦争(1)
第12回 2015/10/ 6(火) 薔薇戦争(2)
第13回 2015/10/13(火) 薔薇戦争(3)
第14回 2015/10/20(火) シェイクスピアの『リチャード3世』(1)
第15回 2015/10/27(火) シェイクスピアの『リチャード3世』(2)
第16回 2015/11/10(火) ヘンリー・テューダーとは何者か: テューダー王朝のはじまり
第17回 2015/11/17(火) リチャード3世とヘンリー7世の肖像画をめぐって
第18回 2015/11/24(火) 理想的ルネサンス君主としてのヘンリー8世
第19回 2015/12/ 1(火) ヘンリー8世の罪と罰
第20回 2015/12/ 8(火) イギリスという国家の礎を築いた宗教改革
講師陣
名前 | 齊藤 貴子 |
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肩書き | 早稲田大学講師・上智大学大学院講師 |
プロフィール | 早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同大学院教育学研究科博士課程修了後、同大学教育学部助手を経て現職。専門は近代イギリス文学・文化で、主として詩と美術の相関を研究。著書に『肖像画で読み解くイギリス史』(PHP新書)、『ラファエル前派の世界』(東京書籍)、『英国ロマン派女性詩選』(国文社)等がある。 |