大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
2年間で西洋近現代美術の流れを把握する講座です。本年度はその1年目として、19世紀の美術を概観します。代表的な作家や作品の特質に親しみ、流派の特徴を把握し、少しずつでも理解を深めていくことをめざします。

【講義概要】
18世紀末から19世紀にかけて、政治と生活に「近代」の波が押し寄せます。各地で革命が起き、社会が大きく変わるなか、美術にも変革がもたらされました。写真の登場も美術の根幹に揺さぶりをかけ、ルネサンス以来の美術の規範が崩れ始めます。本講座では、この時代の美術を牽引したフランスを中心に、ドイツ、イギリス、スペイン、ロシアなどの主要な美術運動を時代背景や思想とともにご紹介しながら、作品の意味や作家たちの意図を探り、ときに新たな解釈を試みるものです。

【各回の講義予定】
第1回 2015/ 4/ 6(月) フランス革命期の美術、宗教と美術
第2回 2015/ 4/13(月) フランス新古典主義、アカデミスム
第3回 2015/ 4/20(月) フランス・ロマン主義
第4回 2015/ 4/27(月) スペイン・ロマン主義
第5回 2015/ 5/11(月) ドイツ・ロマン主義1
第6回 2015/ 5/18(月) ドイツ・ロマン主義2
第7回 2015/ 5/25(月) イギリス・ロマン主義1
第8回 2015/ 6/ 1(月) イギリス・ロマン主義2とラファエル前派
第9回 2015/ 6/ 8(月) フランスの写実主義
第10回 2015/ 6/15(月) ドイツの写実主義
第11回 2015/ 9/28(月) ロシアの写実主義、移動派の美術
第12回 2015/10/ 5(月) ポスト・レアリスム
第13回 2015/10/12(月) 印象主義とジャポニスム
第14回 2015/10/19(月) 印象主義2
第15回 2015/10/26(月) 印象主義3
第16回 2015/11/ 2(月) 新印象主義とポスト印象主義1
第17回 2015/11/ 9(月) ポスト印象主義2
第18回 2015/11/16(月) ポスト印象主義3
第19回 2015/11/30(月) フランスとベルギーの象徴主義
第20回 2015/12/ 7(月) ドイツとオーストリアの象徴主義

名前	真野 宏子
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学・早稲田大学)。専門分野は、西洋美術史および芸術学。訳書に『エドヴァルト・ムンク』、『トゥールーズ・ロートレック』(PARCO出版)など。