講座詳細情報
申し込み締切日:2015-02-11 / 宗教・哲学:その他教養 / 学内講座コード:140510
インド仏教のすすめ 世親の唯識説
- 開催日
- 2月18日(水)~ 3月11日(水)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 13:30~15:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,000円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,100円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
『倶舎論』の作者である世親による「唯識」に関する二つの著述のうち、おもに『唯識二十論』(原典)の内容に立ちいりながら、「唯識説」の一つの側面をあきらかにするとともに、その哲学的な意義ないし価値を評価すること。
【講義概要】
『唯識二十論』には、現実における外的諸対象は夢や地獄に現れる諸事物と同等であり、それらはそれら自体としての実在性をもたないということ、諸物質が諸極微(原子)からなるものであるとしても、それら諸極微がそもそも実在するものとはみとめられないから、それらから構成される諸物質もまた実在しないということ、感覚は外的諸対象によって引きおこされるのではなく、蓄積された潜在印象から生じるということなどが論じられている。梵語原典からの翻訳(配付)をとおしてそれらの議論の一部を紹介しながら、世親の著述の意図またはその思想の諸前提をさぐっていく。
『倶舎論』の作者である世親による「唯識」に関する二つの著述のうち、おもに『唯識二十論』(原典)の内容に立ちいりながら、「唯識説」の一つの側面をあきらかにするとともに、その哲学的な意義ないし価値を評価すること。
【講義概要】
『唯識二十論』には、現実における外的諸対象は夢や地獄に現れる諸事物と同等であり、それらはそれら自体としての実在性をもたないということ、諸物質が諸極微(原子)からなるものであるとしても、それら諸極微がそもそも実在するものとはみとめられないから、それらから構成される諸物質もまた実在しないということ、感覚は外的諸対象によって引きおこされるのではなく、蓄積された潜在印象から生じるということなどが論じられている。梵語原典からの翻訳(配付)をとおしてそれらの議論の一部を紹介しながら、世親の著述の意図またはその思想の諸前提をさぐっていく。
備考
【ご受講に際して】
◆『唯識二十論』の梶山雄一氏による全訳が『大乗仏典(15)世親論集』(中公文庫)に収録されています。当講座では担当講師による試訳を配付します。
◆『唯識二十論』の梶山雄一氏による全訳が『大乗仏典(15)世親論集』(中公文庫)に収録されています。当講座では担当講師による試訳を配付します。
講師陣
名前 | 齋藤 直樹 |
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肩書き | 早稲田大学講師 |
プロフィール | 1962年東京都出身。早稲田大学第一文学部人文専修卒業後、同大学院文学研究科東洋哲学専攻博士課程単位取得満期退学。マールブルク・フィリップス大学外国語文献学専攻にてPhD取得。著書『Das Kompendium der moralischen Vollkommenheiten』 (Indica et Tibetica 38)、論文「慈悲と縁起」「ダルマの自性」「転変としての世界」等がある。研究主題はインド仏教による、世界認識の超克。 |