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講座詳細情報

申し込み締切日:2014-09-26 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:130307

近現代スコットランドの歴史 近現代スコットランドと日本

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月 3日(金)~12月 5日(金)
講座回数
10回
時間
10:40~12:10
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
23,000円
定員
40
その他
ビジター価格 26,400円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
近現代スコットランド史について講義いたします。2011年度以来、スコットランド史を皆さんと学んできました (2012年度は講師がオックスフォード大学で在外研究のため実施せず)。2014年夏にスコットランドは歴史的な瞬間-独立をめぐる国民投票-を迎えます。授業の最初の3回ほどを使ってこの国民投票を受けてスコットランドがどのように変わっていくかを考えましょう。そのあとはスコットランドとわれわれ日本人との浅からぬ関係について学びます。実際明治維新後われわれの祖先がスコットランド人に会うことがなければ日本の姿は随分違ったものになっていたでしょう。またこれまで同様、6年に及ぶ私のイギリスでの研究生活についてもおいおい触れます。

【講義概要】
到達目標にも書きましたが目標は2つです。
1 2014年夏に実施されるスコットランド独立をめぐる国民投票を考えます。授業開始時にはすでに結果は分かっていますから、独立実現、英国残留、どちらにしてもBBC、現地の新聞報道などにも触れながら新しいスコットランドの政治・社会の行方を考えます。
2 スコットランド(人)と日本(人)のつながりは皆さんが考えている以上に深いものがあります。一つ例を挙げます。1859年(安政9)英国ジャーディン・マセソン商会は横浜支店を出し、日本に本格的に進出した企業第一号となりました。そのとき洋館建築を請け負いそのノウハウを得たのが鹿島で「洋館の鹿島」の発端になりました。さて商会の創始者であるウィリアム・ジャーディン、ジェームズ・マセソンはともにスコットランド人でしたし、横浜支店設置に尽力したウィリアム・ケズィックもスコットランド人だったのです。ケズィックは長州ファイヴといわれた俊英井上聞太(馨)、伊藤俊輔(博文)、山尾庸三らの英国密航を手助けしました。とくに山尾はグラスゴーで学び、帰国後工学寮(東大工学部の前身の一つ)創設に当たりました。そして工学寮を発展させたものが工部大学校となりますが、この実質的な校長はヘンリ・ダイヤーでした。このダイヤーもまたグラスゴー大でエンジニアリングを学んだ熱意あふれる教育者だったのです。

【各回の講義予定】
第1回 2014/10/ 3(金) スコットランド独立国民投票を振り返って
第2回 2014/10/10(金) スコットランドの新しい政治・社会
第3回 2014/10/17(金) スコットランドと近代日本 ジャーディン・マセソンをめぐって 1
第4回 2014/10/24(金) スコットランドと近代日本、ジャーディン・マセソンをめぐって 2
第5回 2014/10/31(金) ジョン・ダイヤーと「ものづくり教育」
第6回 2014/11/ 7(金) ウィリアム・バートンと近代日本
第7回 2014/11/14(金) スコットランドで学んだ日本人 山尾庸三
第8回 2014/11/21(金) スコットランドで学んだ日本人 田中館愛橘
第9回 2014/11/28(金) スコットランドに貢献した日本人 渡邊嘉一
第10回 2014/12/ 5(金) 現代日本にとってのスコットランド

講師陣

名前 松園 伸
肩書き 早稲田大学教授、英国王立歴史学会正会員(FRHistS)
プロフィール 1960年生まれ。早稲田大学政経学部政治学科卒後、同大学院政治学研究科修士課程修了。1990年英国リーズ大学でPhD取得。英国王立歴史学会正会員(FRHistS) 主著『イギリス議会政治の形成 : 「最初の政党時代」を中心に』., 『産業社会の発展と議会政治 : 18世紀イギリス史』(いずれも早大出版部刊)などがある。
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