講座詳細情報
申し込み締切日:2014-04-01 / 文学 / 学内講座コード:100105
『枕草子』を読む 中宮定子一族没落後の記事
- 開催日
- 4月 8日(火)~ 6月24日(火)
- 講座回数
- 全20回
- 時間
- 10:40~12:10
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 44,000円
- 定員
- 30
- その他
- 受講料は後期分合わせての金額になります。分納の場合:23000円×2回払い
ビジター価格 52,900円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
『枕草子』を原文で読み味わうと同時に、表現を詳しく分析し作品の本質を掘り起こしながら読み進めることで、「随筆」という言葉のイメージではとらえきれない『枕草子』の多様な側面に光をあてていきたいと思います。
【講義概要】
『枕草子』は、約三百の章段から構成され、各段は、内容や文体の違いから、類聚的章段・日記的章段 (実録的章段)・随想的章段の三種に大別されています。 今回の講座では、「日記的章段」と呼ばれる、清少納言が宮仕え生活で見聞したことを記した章段群の中から、主君にあたる中宮定子の一族が、定子の父道隆の死や兄弟たちの不祥事を経て権勢を失い没落した頃の記事を扱います。『枕草子』のエピソードとして著名な「雪山」の賭け・百人一首に採られた「夜をこめて…」の歌・「翁丸」という犬の話など、明るい印象とは裏腹に、これらはすべて定子一族没落後の出来事です。主家繁栄の記録を女房の立場から書き記す「日記的章段」にあって、繁栄時の章段とは異なる描き方が模索されたようです。 一段ごとに時間をかけて本文を丁寧に読み進めながら、『枕草子』の賛美表現の特徴や作品としての論理などにも目を向けていきたいと考えています。なお、随時、プリントを配付し、必要な事柄は解説しますので、歴史的背景や作品に関する予備知識は必要ありません。
【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 8(火) ※以下は、講義の進行状況によって、一部変更する場合があります。
○作品性格・歴史的背景についての概説。
○長徳元年から二年の記事について。
頭の中将藤原斉信関係の章段
第2回 2014/ 4/15(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第3回 2014/ 4/22(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第4回 2014/ 5/13(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第5回 2014/ 5/20(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第6回 2014/ 5/27(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第7回 2014/ 6/ 3(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第8回 2014/ 6/10(火) ○橘則光(清少納言の前夫)をめぐるエピソード。(80段など)
第9回 2014/ 6/17(火) ○頭の弁藤原行成関係の章段(131段「鳥のそら音」など)
第10回 2014/ 6/24(火) ○頭の弁藤原行成関係の章段(131段「鳥のそら音」など)
第11回 2014/ 9/30(火) ○中宮定子周辺の風雅・清少納言と和歌。
「ほととぎす探訪」の段(95段)。
第12回 2014/10/ 7(火) ○中宮定子周辺の風雅・清少納言と和歌。
「ほととぎす探訪」の段(95段)。
第13回 2014/10/14(火) ○「雪山」の段(83段)
第14回 2014/10/21(火) ○「雪山」の段(83段)
第15回 2014/10/28(火) ○「雪山」の段(83段)
第16回 2014/11/ 4(火) ○中宮定子晩年の記事。(5段「翁丸」・6段など)
第17回 2014/11/11(火) ○中宮定子晩年の記事。(5段「翁丸」・6段など)
第18回 2014/11/18(火) ○「歌語り」的な段(225段・226段など)
第19回 2014/11/25(火) ○「歌語り」的な段(225段・226段など)
第20回 2014/12/ 2(火) ○定子一族と清少納言のその後について。(史実および、歴史物語や説話の記事などを紹介)
○まとめ
『枕草子』を原文で読み味わうと同時に、表現を詳しく分析し作品の本質を掘り起こしながら読み進めることで、「随筆」という言葉のイメージではとらえきれない『枕草子』の多様な側面に光をあてていきたいと思います。
【講義概要】
『枕草子』は、約三百の章段から構成され、各段は、内容や文体の違いから、類聚的章段・日記的章段 (実録的章段)・随想的章段の三種に大別されています。 今回の講座では、「日記的章段」と呼ばれる、清少納言が宮仕え生活で見聞したことを記した章段群の中から、主君にあたる中宮定子の一族が、定子の父道隆の死や兄弟たちの不祥事を経て権勢を失い没落した頃の記事を扱います。『枕草子』のエピソードとして著名な「雪山」の賭け・百人一首に採られた「夜をこめて…」の歌・「翁丸」という犬の話など、明るい印象とは裏腹に、これらはすべて定子一族没落後の出来事です。主家繁栄の記録を女房の立場から書き記す「日記的章段」にあって、繁栄時の章段とは異なる描き方が模索されたようです。 一段ごとに時間をかけて本文を丁寧に読み進めながら、『枕草子』の賛美表現の特徴や作品としての論理などにも目を向けていきたいと考えています。なお、随時、プリントを配付し、必要な事柄は解説しますので、歴史的背景や作品に関する予備知識は必要ありません。
【各回の講義予定】
第1回 2014/ 4/ 8(火) ※以下は、講義の進行状況によって、一部変更する場合があります。
○作品性格・歴史的背景についての概説。
○長徳元年から二年の記事について。
頭の中将藤原斉信関係の章段
第2回 2014/ 4/15(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第3回 2014/ 4/22(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第4回 2014/ 5/13(火) ○藤原斉信関係の章段―78段・156段・130段など
第5回 2014/ 5/20(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第6回 2014/ 5/27(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第7回 2014/ 6/ 3(火) ○花山法皇奉射事件と、中宮の兄弟の失脚。
○『枕草子』草稿本流布の背景。
○79段・138段など。
第8回 2014/ 6/10(火) ○橘則光(清少納言の前夫)をめぐるエピソード。(80段など)
第9回 2014/ 6/17(火) ○頭の弁藤原行成関係の章段(131段「鳥のそら音」など)
第10回 2014/ 6/24(火) ○頭の弁藤原行成関係の章段(131段「鳥のそら音」など)
第11回 2014/ 9/30(火) ○中宮定子周辺の風雅・清少納言と和歌。
「ほととぎす探訪」の段(95段)。
第12回 2014/10/ 7(火) ○中宮定子周辺の風雅・清少納言と和歌。
「ほととぎす探訪」の段(95段)。
第13回 2014/10/14(火) ○「雪山」の段(83段)
第14回 2014/10/21(火) ○「雪山」の段(83段)
第15回 2014/10/28(火) ○「雪山」の段(83段)
第16回 2014/11/ 4(火) ○中宮定子晩年の記事。(5段「翁丸」・6段など)
第17回 2014/11/11(火) ○中宮定子晩年の記事。(5段「翁丸」・6段など)
第18回 2014/11/18(火) ○「歌語り」的な段(225段・226段など)
第19回 2014/11/25(火) ○「歌語り」的な段(225段・226段など)
第20回 2014/12/ 2(火) ○定子一族と清少納言のその後について。(史実および、歴史物語や説話の記事などを紹介)
○まとめ
備考
【ご受講に際して】
・2010年春・秋とほぼ重なる内容です。
・『枕草子』は章段形式の作品で、各段がそれぞれ独立した内容をもっています。そのため、初段から続けて読むのではなく、内容的に近いものをまとめてグループ化して読んでいきます。
・2013年秋の続きにはなりますが、各段が独立した形式の作品ですので、今回からのご受講でも、全く支障はありません。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『新版 枕草子 上巻 (角川ソフィア文庫)』(角川学芸出版)(850円)(ISBN:4044026017)
『新版 枕草子 下巻 (角川ソフィア文庫)』(角川学芸出版)(930円)(ISBN:4044026025)
・2010年春・秋とほぼ重なる内容です。
・『枕草子』は章段形式の作品で、各段がそれぞれ独立した内容をもっています。そのため、初段から続けて読むのではなく、内容的に近いものをまとめてグループ化して読んでいきます。
・2013年秋の続きにはなりますが、各段が独立した形式の作品ですので、今回からのご受講でも、全く支障はありません。
【テキスト・参考図書】
テキスト
『新版 枕草子 上巻 (角川ソフィア文庫)』(角川学芸出版)(850円)(ISBN:4044026017)
『新版 枕草子 下巻 (角川ソフィア文庫)』(角川学芸出版)(930円)(ISBN:4044026025)
講師陣
名前 | 田畑 千恵子 |
---|---|
肩書き | エクステンションセンター講師 |
プロフィール | - |