大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
この講座では、三蔵法師・玄奘に関係のある彫刻・絵画・工芸作品を鑑賞することを通して、日本からインドまで美術における東西文化交流の在り方について理解を深めることを目標とします。


＜講義概要＞
仏教の長い歴史のなかに登場した沢山の高僧・名僧の中でも、聖地・インドへとおよそ3万キロを旅したことで一際有名なのが三蔵法師・玄奘です。各地に豊富に残る玄奘をめぐる美術作品の数々は、旅する玄奘の姿を通して果たせぬ天竺への旅を追体験していた往時の人々の想いを今に伝えてくれています。この講座では、最も身近な日本に残る作品を各回一点ずつ丁寧に鑑賞しつつ、史実と伝説が織りなす玄奘のイメージとその旅の足跡を追っていきます。春学期に続き玄奘の旅路をたどっていきますが、秋講座から新たに受講されてもまったく問題のない講座内容にしたいと思います。


＜各回の予定＞
第１回　プロローグ　玄奘の遥かなる旅路
第２回　玄奘の夢と須弥山世界
第３回　サルを連れた玄奘像
第４回　玄奘の見たインド１　仏影窟
第５回　玄奘の見たインド２　ウダヤナ王の仏像
第６回　玄奘の見たインド３　捨身飼虎の聖地
第７回　旅する高僧の守護神１　玄奘と深沙大将
第８回　旅する高僧の守護神２　さまざまな守護神
第９回　玄奘と舎利
第10回　玄奘をめぐる美術作品の鑑賞（博物館にて見学・講義）

＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
12月３日に早稲田大学會津八一記念博物館が所蔵する関係作品を閲覧します。詳細については、初回講義時にご案内します。


＜備考＞
資料配付


＜お問い合わせ＞
開講日まで１週間を切った講座は、お電話にてお問い合わせください。
　→　電話番号 ０３−３２０８−２２４８

講座申込みは開講日前日（前日が休業日のときは前開室日）１７時まで可能です。

名前	大島　幸代
肩書き	早稲田大学　　講師
プロフィール	－