大学公開講座のセカンドアカデミー

＜目標＞
平安時代末期のユニークな物語を読み、王朝物語のおもしろさに触れていきたいと思います。また、平安末だからこそ、『源氏物語』や他の王朝物語を享受しつつ、独自でユニークな物語になっている点をとらえ、王朝物語入門にもなればと思っています。


＜講義概要＞
『とりかへばや』は平安末期につくられたユニークな物語です。やんちゃな妹は男装で、内気な兄は女装で、それぞれ宮中に出仕して、ひと味違った物語を巻き起こしていきます。平安期の物語に馴染み深い方も、平安期の物語を初めて読む方も、楽しく読んでいける物語です。
今回は、主人公である男装の姫君が、いよいよ男女の狭間で苦悩を深め、この物語のひとつの佳境を迎える部分を読みます。まずは、こうした『とりかへばや』のおもしろさを味わいたいと思います。しかしまた、平安末期の物語であるだけに、それまでの物語を、とりわけ『源氏物語』を十分に吸収し、共感したり反発したりしながら、独自の物語を切り拓いていますので、『とりかへばや』から『源氏物語』を始め王朝物語全体を見わたし、王朝物語入門の側面を備えられればと考えております。今回から御受講の方も、これまでの物語をたどりながら、先に進んでいける部分です。


＜各回の予定＞
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＜ご受講に際して（持物、注意事項）＞
2012年度冬講座からの続きになりますが、今回が初めての御受講でも、差し支えはありません。初回に過去の資料などをご案内いたします。


＜備考＞
テキスト
『住吉物語　とりかへばや物語』（小学館）（4,680円）P.279～


＜お問い合わせ＞
開講日まで１週間を切った講座は、お電話にてお問い合わせください。
　→　電話番号 ０３−３２０８−２２４８

講座申込みは開講日前日（前日が休業日のときは前開室日）１７時まで可能です。

名前	鈴木　泰恵
肩書き	早稲田大学　　講師
プロフィール	－