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講座詳細情報

申し込み締切日:2012-10-02 / 日本史:その他教養 / 学内講座コード:830113

江戸の歴史

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 八丁堀校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10/03~12/05(水)
講座回数
10
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
23,000円
定員
 - 
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

近世の江戸の始まりから近代の東京へ移り変わるまで、2世紀半余りの間に江戸はどのような出来事を経験したのか、また変化していったのかについて、さまざまな事例をあげてお話しします。

江戸についての、基礎的な知識が得られるようにテーマを工夫しました。


江戸の歴史は古く、江戸城がつくられたのも江戸時代以前です。ところが江戸は、徳川氏が将軍職を世襲することになって政権の所在地になりました。このことが理由になって参勤交代の大名屋敷がたくさん整備され、そこに数えきれないほど多くの奉公人が雇われ、暮らすことになりました。

この講義では、江戸らしいところはどこか、少しでも理解が深まるように進めていきたいと思います。


【1】10/3 江戸と人々の往復

深谷克己 早稲田大学名誉教授

江戸にはいろいろな人々が出這入りします。外国人一行は、オランダ商館長、琉球使節、朝鮮使節です。京都からは毎年勅使が来ます。年頭の将軍拝礼を許されてやってくる各地の旧家名家もあります。大名の参勤はよく知られていますが、百姓も訴訟のために全国から出府して宿泊、滞在します。これらの動きと江戸の迎え方を取り上げます。



【2】10/10 勅使下向と伝奏屋敷

久保貴子 早稲田大学・昭和女子大学講師

江戸時代、京都の天皇から江戸の将軍に御使が派遣されることがある。これが勅使である。勅使の江戸滞在中の宿泊施設が伝奏屋敷となる。

ただ、勅使下向の際に同行することもある摂家や門跡は、伝奏屋敷に宿泊しない。詳細は伝わっていないが、家光・家綱時代の勅使下向時の様子を探ってみましょう。



【3】10/17 千代姫と尾張江戸藩邸

久保貴子 早稲田大学・昭和女子大学講師

家康・秀忠の娘たちは、嫁ぎ先の大名の城地に住んだりしたが、参勤交代が定着する寛永以降の将軍の娘は、江戸の上屋敷などに居住することになる。そこで、家光の長女千代姫を事例に、将軍家との交際や、千代姫の住まいとなった尾張徳川家の江戸藩邸の変遷を追いかけてみましょう。



【4】10/24 元禄の大名と女性

木下はるか 世田谷区古文書調査団調査員

江戸は大名家の正室をはじめ多くの女性が集まる都市でした。公家から大名家へ嫁いできた女性も多く、綱吉の側近として有名な柳沢吉保の側室・正親町町子もそうした女性のひとりです。彼女の記した日記などから、吉保と妻たちとの交流の様子や将軍家との関わりを明らかにしていきます。



【5】10/31 吉宗の政治と教諭

木下はるか 世田谷区古文書調査団調査員

享保改革の最中、江戸の手習師匠は幕府から『六諭衍義大意』という書物を手本として用いるよう命じられました。吉宗治世下の江戸では、様々な都市政策や法制度の整備が行われましたが、江戸庶民に広めようとした吉宗の政治理念とはどのようなものであったのか、同書の内容をひもとくことでみていきます。



【6】11/7 天明の打ちこわしと江戸

金井貴司 江東区文化財専門員

米価高騰を主な原因として発生した打ちこわしは、江戸に住む下層民を中心に引き起こされました。天明7年(1787)5月に発生した江戸の打ちこわしを事例として、米の流通や下層民の形成などについて考えます。また、この打ちこわしが幕府の政策や江戸の社会に与えた影響についても考えていきます。



【7】11/14 人足寄場と江戸

金井貴司 江東区文化財専門員

天明の飢饉以後、江戸では無宿の増加が社会問題となっていました。この問題を解決するために、老中松平定信は火付盗賊改長谷川平蔵の建議を採用して、寛政2年(1790)、石川島に人足寄場を設置しました。人足寄場成立に至る過程とその後の変遷を通して、江戸の社会と無宿について考えていきます。



【8】11/21 水戸斉昭の「帝王学」

大庭 邦彦 聖徳大学教授

斉昭には、のちに15代将軍となる慶喜をはじめ、22人の男児があった。そのうち約半数が他大名家の養子となり藩主となっている。斉昭は子供達にどのような 「帝王学」を教授したのであろうか。それについて、斉昭が一橋徳川家の当主となった慶喜に宛てて認めた100通あまりの書翰を手掛りとして検討 してみたい。



【9】11/28 幕末政治と「大政委任」論

大庭 邦彦 聖徳大学教授

幕府政治は慶応3年の徳川慶喜による大政奉還と王政復古によって終焉をみる。 大政奉還は天皇に政権を返上するという事を意味していたが、天皇が徳川に政権を委任したという事実はない。にもかかわらず、事実として大政は奉還されたのである。だとすれば、その前提として、いつかの段階で、天皇が将軍に大政を委任した、という認識が支配層の間で共有されるようになっていたはずである。この ような点を勘案しつつ、幕末史のなかで大政委任論が果たした政治的役割について考えてみたい。



【10】12/5 東京へ移る頃の人々の出這入り

深谷克己 早稲田大学名誉教授

江戸は最終の段階に、将軍が軍隊を指揮して上方へ出動したり、討幕軍が入府したりして、ふたたび軍都化の様相を呈します。現在の港区の辺りには通商関係を認め合ったヨーロッパ諸国の領事館がおかれました。それよりも以前に「台場」が江戸湾に築かれたりして、江戸の要塞化も進みました。幕初と異なる出這入りから、江戸の終末を取り上げます。

備考

【ご注意】パンフレット記載の第8回(11/21)、第9回(11/28)講義の担当講師とテーマが下記の通り変更となりましたのでご注意ください。



変更前:担当講師=>西脇康(日本近世史研究者)

     第8回(11/21)テーマ=>天保改革と後藤三右衛門

     第9回(11/28)テーマ=>新政府軍の江戸金銀座接収



変更後:担当講師=>大庭邦彦(聖徳大学教授)

     第8回(11/21)テーマ=>水戸斉昭の”帝王学”

     第9回(11/28)テーマ=>幕末政治と”大政委任”論



※講座日程や、そのほか各講師の担当回などに変更はありません。

講師陣

名前 深谷克己他
肩書き 早稲田大学名誉教授
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