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講座詳細情報

申し込み締切日:2017-07-10 / 芸術・文化 / 学内講座コード:320404

失われたシルクロード壁画の研究と復元

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
7月12日(水)~ 9月 6日(水)
講座回数
8回
時間
13:00~14:30
講座区分
前期 
入学金
8,000円
受講料
23,328円
定員
24
その他
ビジター価格 26,827円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・シルクロード壁画が面している危機について理解する。
・シルクロード壁画に見られる様々な文化の影響と、歴史的意義を理解する。
・壁画復元の最新技術・動向を知り、現在の課題・将来の可能性について考察する。

【講義概要】
古代シルクロード交易網の繁栄を背景に各地で描かれた壁画は、ダイナミックな異文化交流の様相と、その上に育まれたユニークな地域文化の両方を跡づけており、未来に受け継がれるべき貴重な記憶装置(メモリーバンク)であるといえましょう。しかし、2001年に爆破されたバーミヤーン大仏をはじめ、シルクロード壁画の現状は多難です。既に失われてしまった、或いは失われる危機に瀕している壁画の意義を理解し、確かな手触りとともに後代に引き継ぐために、8名の講師陣はそれぞれ異なる専門的立場から協同してシルクロード壁画の復元に取り組んでいます。本講座では2017年秋に展示(於東京藝術大学美術館)を予定しているバーミヤーン、キジル、敦煌、法隆寺金堂などの壁画を取り上げ、前半の研究編でそれぞれの歴史的背景、壁画の読み解き方をわかりやすく解説し、後半の復元編では最新デジタル技術と伝統的手作業を融合させた特許技術「クローン文化財」の理念と実践についてご紹介し、シルクロード壁画の来し方・行く方を展望します。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 7/12(水) 壁画復元の原点 文化の破壊と創造
第2回 2017/ 7/19(水) 研究編(1):シルクロード成立前史
第3回 2017/ 7/26(水) 研究編(2):シルクロード古代壁画の美術史
第4回 2017/ 8/ 2(水) 研究編(3):シルクロードから法隆寺金堂壁画へ
第5回 2017/ 8/ 9(水) 復元編(1):美術と文化財の遺伝子
第6回 2017/ 8/23(水) 復元編(2):クローン文化財における最先端技術の紹介
第7回 2017/ 8/30(水) 復元編(3):失われたキジル壁画の復元
第8回 2017/ 9/ 6(水) 壁画復元の未来 文化財受難の時代にどう向き合うのか

備考

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
 お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 前田 耕作
肩書き 東京藝術大学客員教授
プロフィール 1964年名古屋大学学術調査団の一員としてアフガニスタンの仏教遺跡の調査に従事して以来、西アジア、中央アジア、南アジアの古代宗教遺跡の調査をおこなう。2003年よりバーミヤン仏教遺跡の保全・修復にかかわっている。現在東京藝術大学客員教授。著書に『巨像の風景』他がある。
名前 久米 正吾
肩書き 東京藝術大学特任講師
プロフィール 1974年鹿児島県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。修士(文学)。専門分野は、西アジア・中央アジアの考古学。著書に、『遺丘と女神』(東京大学出版会、共著)、『イスラームと文化財』(新泉社、共著)などがある。
名前 檜山 智美
肩書き 日本学術振興会特別研究員(SPD)
プロフィール 慶應義塾大学(美学美術史学専攻)卒業後、東京大学大学院を修了し、2010~2016年にかけてベルリン国立アジア美術館にて研究員を務める。2014年に博士号(美術史、ベルリン自由大学)を取得。ミュンヘン大学、ヴェネツィア大学等で仏教美術史の講義を担当。専門分野はシルクロードの仏教壁画の図像学。
名前 森 美智代
肩書き 東京藝術大学特任研究員
プロフィール 早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。主な著作物に「亀茲石窟の「立仏の列像」と誓願図について」(『佛教藝術』340号、2015年)、「隋開皇四年銘天龍山石窟第八窟の意義」(新川登亀男編『仏教文明と世俗秩序:国家・社会・聖地の形成』勉誠出版、2015年)など。
名前 平 諭一郎
肩書き 東京藝術大学特任准教授
プロフィール 1982年福岡市生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業後、同学大学院美術研究科文化財保存学専攻修了。専門分野は文化財保存学。古代壁画から現代美術、メディア・アートまで幅広く、その保存や修復、復元理念を研究している。
名前 並木 秀俊
肩書き 東京藝術大学特任研究員
プロフィール 1979年千葉県佐倉市生まれ。東京藝術大学文化財保存学専攻博士課程修了、博士(文化財)を取得。専門分野は文化財保存学。主に箔装飾の伝統技法を中心に研究や実演・講演を行っている。
名前 麻生 弥希
肩書き 東京藝術大学特任研究員
プロフィール 東京藝術大学保存修復日本画研究室修了。専門分野は文化財保存学日本画。著書に『デジタル技術とアナログ技術を複合させた画像復元の実践 ― 平等院ミュージアム鳳翔館・扉絵の間複製画の刷新』(共著・荒井径、鳳翔学叢 第11輯、平等院)、アフガニスタン流失文化財報告書『バーミヤン東大仏仏龕天井壁画の復元に挑む』(共著・平諭一郎、並木秀俊、院展奨励賞、2009年)。
名前 井上 隆史
肩書き 東京藝術大学客員教授、元NHKプロデューサー
プロフィール NHKプロデューサーとして、文明・歴史・美術などのドキュメンタリーを制作。主な作品に「私は日本のスパイだった」、「秘宝三十六歌仙の流転」などの特集番組、「大モンゴル」、「中国12億人の改革開放」、「家族の肖像」、「四大文明」、「新シルクロード」のシリーズ番組がある。現在、東京藝術大学客員教授。
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