講座詳細情報
申し込み締切日:2017-07-10 / 日本史 / 学内講座コード:320209
東アジアの近現代と「日本の衝撃」 歴史認識問題の起源としての帝国解体・引揚そして国交正常化
- 開催日
- 7月12日(水)~ 8月 2日(水)
- 講座回数
- 4回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 11,664円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 13,413円
- 補足

※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・戦後日本の復興と賠償とは、いかなる関係にあったのか。
・植民地支配を受け戦争動員にさらされた地域との国交正常化は、いかに展開されたか。賠償や互いの請求権をめぐる問題は、いかに解決されたのか。
・「戦後」と呼ばれた時代を特徴付ける日米アジアの特殊関係を理解し、それが現代、いかなる変容過程にあるのかを踏まえ、日本の国際的立ち位置を知る。
【講義概要】
戦後から70年を超え、今こそ「戦後」と呼ばれてきた時代を歴史として評価する時である。戦後日本は、アメリカの圧倒的な影響のもとで、一九四五年八月に出発したが、アメリカが一方的に日本の占領改革を進め、それに日本がただ従ったというわけではない。戦前日本を規定していた経済・社会的条件や構造は、ある種の断絶と連続の位相を経て戦後へとつながっていった。日本の帝国としての解体の後に、アメリカは、いかなる東アジアを本来予定していたのか。「逆コース」は、冷戦的要因のみならず、賠償によるアジア復興計画の破綻にも一因があったこと、東京裁判や公職追放などのいわゆる占領改革は、アメリカ主導の脱植民地化=帝国解体計画の一環でもあったこと、その変質の延長に「日米アジアの特殊関係」が生まれたことを軸として、戦後史がわれわれの生活そのものと、どうつながっているのかを示す。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 7/12(水) アメリカによる日本占領と帝国の解体・引揚、日本帝国全土の占領と戦後東アジア構想
第2回 2017/ 7/19(水) 賠償政策の変容・日本の戦後復興とサンフランシスコ講和条約
第3回 2017/ 7/26(水) 経済協力政策の展開と戦後移民
第4回 2017/ 8/ 2(水) 日韓国交正常化と日米アジアの特殊関係
・戦後日本の復興と賠償とは、いかなる関係にあったのか。
・植民地支配を受け戦争動員にさらされた地域との国交正常化は、いかに展開されたか。賠償や互いの請求権をめぐる問題は、いかに解決されたのか。
・「戦後」と呼ばれた時代を特徴付ける日米アジアの特殊関係を理解し、それが現代、いかなる変容過程にあるのかを踏まえ、日本の国際的立ち位置を知る。
【講義概要】
戦後から70年を超え、今こそ「戦後」と呼ばれてきた時代を歴史として評価する時である。戦後日本は、アメリカの圧倒的な影響のもとで、一九四五年八月に出発したが、アメリカが一方的に日本の占領改革を進め、それに日本がただ従ったというわけではない。戦前日本を規定していた経済・社会的条件や構造は、ある種の断絶と連続の位相を経て戦後へとつながっていった。日本の帝国としての解体の後に、アメリカは、いかなる東アジアを本来予定していたのか。「逆コース」は、冷戦的要因のみならず、賠償によるアジア復興計画の破綻にも一因があったこと、東京裁判や公職追放などのいわゆる占領改革は、アメリカ主導の脱植民地化=帝国解体計画の一環でもあったこと、その変質の延長に「日米アジアの特殊関係」が生まれたことを軸として、戦後史がわれわれの生活そのものと、どうつながっているのかを示す。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 7/12(水) アメリカによる日本占領と帝国の解体・引揚、日本帝国全土の占領と戦後東アジア構想
第2回 2017/ 7/19(水) 賠償政策の変容・日本の戦後復興とサンフランシスコ講和条約
第3回 2017/ 7/26(水) 経済協力政策の展開と戦後移民
第4回 2017/ 8/ 2(水) 日韓国交正常化と日米アジアの特殊関係
備考
【ご受講に際して】
◆事前に、以下のWebサイトの講義動画「三つの『開国』と日本政治史~大隈重信のめざしたもの~」をご覧いただき、占領期の大きな歴史の中の位置づけを行っておいていただくと、講義をより理解できると思います。
https://www.waseda.jp/taiken-waseda/academics/school/pse/
【テキスト・参考図書】
参考図書
『戦後日本の賠償問題と東アジア地域再編 ― 請求権と歴史認識問題の起源』(慈学社出版)(ISBN:978-4903425801)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆事前に、以下のWebサイトの講義動画「三つの『開国』と日本政治史~大隈重信のめざしたもの~」をご覧いただき、占領期の大きな歴史の中の位置づけを行っておいていただくと、講義をより理解できると思います。
https://www.waseda.jp/taiken-waseda/academics/school/pse/
【テキスト・参考図書】
参考図書
『戦後日本の賠償問題と東アジア地域再編 ― 請求権と歴史認識問題の起源』(慈学社出版)(ISBN:978-4903425801)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 浅野 豊美 |
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肩書き | 早稲田大学教授 |
プロフィール | 1964年福島県生まれ。東京大学教養学部卒業後、同大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術・国際社会学)。専門分野は東アジア国際関係史、日本政治外交史、国際関係論。著書に『帝国日本の植民地法制 ― 法域統合と帝国秩序』(名古屋大学出版会)、『南洋群島と帝国・国際秩序』(慈学社出版)などがある。 |
