講座詳細情報
申し込み締切日:2023-11-15 / その他教養 / 学内講座コード:”2331I003
「考古学は食えない」の現代史
主催:東京都立大学オープンユニバーシティ[東京都立大学 飯田橋キャンパス(東京都)]
問合せ先:
問合せ先:
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
ou-kouza@jmj.tmu.ac.jp
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
- 開催日
- 11月25日(土)~12月9日(土)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 7,500円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
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講座詳細
【講座内容】
「最近は「考古学ブーム」で、毎日の様にその話題で賑わっていますが、七十年余り前、父が京大で日本最初の考古学講座を担当していた頃は、考古学ではメシが食えないと言われ、専攻学生皆無の年が少なくありませんでした。」浜田敦「青陵青春日記」『文藝春秋』第67巻第9号1989年77頁
1975年頃から基礎自治体に埋蔵文化財センターができ、考古学が「食える学問」となった今からは想像しがたいですが、かつて考古学は在地の高校教員や異なる生業を持つ郷里の素封家などが行う「食えない学問」の代表格でした。高度経済成長期の列島開発を境に、学問の性質が変化する考古学という分野の「現代史」を見ていくことは敗戦や高度経済成長を経た戦後日本の来歴を振り返ることにもつながります。
本講座では考古学という視角を通じて単なる考古学史としてではなく、戦後の日本の歴史(政治史・社会史)と紐づけつつ、私自身が調査する保存運動団体の例も取り上げていきます。多様な経歴の方の参加と活発な議論をお俟ちしております。
※授業資料は講師から配布する。
【講座スケジュール】
第1回 11-25 10:30~12:00
第2回 12-02 10:30~12:00
第3回 12-09 10:30~12:00
「最近は「考古学ブーム」で、毎日の様にその話題で賑わっていますが、七十年余り前、父が京大で日本最初の考古学講座を担当していた頃は、考古学ではメシが食えないと言われ、専攻学生皆無の年が少なくありませんでした。」浜田敦「青陵青春日記」『文藝春秋』第67巻第9号1989年77頁
1975年頃から基礎自治体に埋蔵文化財センターができ、考古学が「食える学問」となった今からは想像しがたいですが、かつて考古学は在地の高校教員や異なる生業を持つ郷里の素封家などが行う「食えない学問」の代表格でした。高度経済成長期の列島開発を境に、学問の性質が変化する考古学という分野の「現代史」を見ていくことは敗戦や高度経済成長を経た戦後日本の来歴を振り返ることにもつながります。
本講座では考古学という視角を通じて単なる考古学史としてではなく、戦後の日本の歴史(政治史・社会史)と紐づけつつ、私自身が調査する保存運動団体の例も取り上げていきます。多様な経歴の方の参加と活発な議論をお俟ちしております。
※授業資料は講師から配布する。
【講座スケジュール】
第1回 11-25 10:30~12:00
第2回 12-02 10:30~12:00
第3回 12-09 10:30~12:00
備考
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 鈴木 健吾 |
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肩書き | 東京大学総合文化研究科 地域文化研究専攻 博士課程 |
プロフィール | 1991年北海道生まれ。京都大学文学部(日本史学専修)卒。東京大学人文社会系研究科修士課程(文化資源学)修了。現在東京大学総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程在籍。今年度9月まで日本学術振興会特別研究員(DC1)。戦後日本の史学史・考古学史等に興味を持ち、高度経済成長期の文化財保存運動やそれに関わった知識人を主な研究テーマとする。 論考に「「未完の都」から「市民文化」へ:乙訓の文化遺産を守る会からみた戦後日本と文化財」『地域文化研究専攻年報』第 25号2022年、「ニューレフトと行革の間に-考古学から見た戦後史を求めて 」『考古学ジャーナル』 774号2022年など。口頭報告に「地域史を作る…黒田俊雄から見る国民的歴史学運動の「後史」」日本思想史研究会(京都)2023年、「「考古学が歴史学であるために」―小林行雄と戦後日本の国家起源論」史学会2022年など。 |
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