検索:

トップ > 講座詳細


講座詳細情報

申し込み締切日:2023-05-12 / 世界史:その他教養 / 学内講座コード:”2311Z007

ヨーロッパの中世観はどのように作られたのか シリーズ講座「中世ヨーロッパの探究」

主催:東京都立大学オープンユニバーシティ東京都立大学 オンライン講座(東京都)]
問合せ先
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
YouTube Logo
開催日
5月22日(月)
講座回数
1回
時間
18:30~20:00
講座区分
1回もの 
入学金
 - 
受講料
1,000円
定員
30
補足
資料を請求する
※この講座の申し込みは既に締め切りました。

関連講座

講座詳細

【講座内容】
プレミアム講座は東京都立大学教員の専門的かつユニークな研究の内容を紹介する講座です。興味のある方々に受講していただけるよう特別価格で提供しており、入会金も不要(一般の方)です。高校生は無料で受講できます。尚、当講座に関しては事前のキャンセルの場合でも受講料は返却いたしませんのでご了承願います。

あなたはいわゆる「歴史好き」ですか?歴史をテーマにした講座には、「歴史好き」の人が多く集まります。しかし、この講座は一味も二味も違っていて、そもそもなぜ人は過去の特定の時代を好きに(嫌いに)なってしまうのか、という根源的な問題を、歴史観というものを通して一緒に考えます。そのため、どうも歴史が好きになれない、歴史をうまく理解できない、という方にもおすすめできる講座です。
ヨーロッパの歴史観を問題にするとき、もっとも「目星のつけづらい時代」は中世だと断言できるでしょう。まずは輝かしい古代文化があって、それをルネサンスが継承して、と理解していくと、その間に挟まれた中世の千年間を積極的に定義づけることがどうしても難しくなります。そのため、シンデレラ城のモデルとなったあのノイシュヴァンシュタイン城も、ナンセンスの代名詞である鳥マスクをつけたあのペスト医師も、中世のものだと説明されるとこれを自然に受け入れてしまいます。ここには「歴史観の混乱状態」が見られ、これを解きほぐさないと正確な歴史理解は得られません。そこで本講座では、ヨーロッパの中世観の成り立ちについてじっくり検討し、そこからなぜ中世フィクションが生まれやすいのか議論したいと思います。
一方、中世観は現代を生きる私たちにとって大変アクチュアルな問題になっていることも忘れてはなりません。なぜアメリカのトランプ支持者にはヨーロッパの中世を理想郷と考える人たちが多いのか。なぜ十字軍兵士の格好をしたイングランド・サポーターがカタールのワールドカップに押しかけたのか。なぜ小説や漫画で「異世界転生モノ」など中世ファンタジーが粗製濫造されるのか。本講座では、中世観を通して見られる現代の政治や社会のありようについても考えます。

【講座スケジュール】
第1回 05-22 18:30~20:00

備考

【参考図書】
『中世ヨーロッパ ファクトとフィクション(監訳)』(平凡社:2021年)
『中世共同体論(共訳)』(柏書房:2018年)
『いま言葉で息をするためにウィルス時代の人文知(共訳)』(勁草書房:2021年)

※高校生の参加は無料です。
※高校生は専用ページからお申し込みください。

※アーカイブ配信(録画)も視聴できます。

単位数:0単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 大貫 俊夫
肩書き 東京都立大学 人文社会学部 准教授
プロフィール 2001年東京大学文学部卒業。2009年東京大学大学院人文社会系研究科欧米文化研究専攻博士課程修了。
2006年からDAAD留学奨学金でトリーア大学第三専門分野中世史博士課程、2012年に博士号取得。
2013年岡山大学大学院社会文化科学研究科 准教授。
2019年首都大学東京(現東京都立大学)人文社会学部 准教授。
主な研究テーマは中世ヨーロッパにおけるキリスト教修道制と社会の関係史。
2021年に平凡社から「中世ヨーロッパ:ファクトとフィクション」を上梓(監訳)。
資料を請求する

関連講座

質問する

↑ページの先頭へ

© MARUZEN-YUSHODO Co., Ltd. All Rights Reserved.