講座詳細情報
申し込み締切日:2023-06-02 / その他教養 / 学内講座コード:”2311T014
近世遊郭における遊女の実像
主催:東京都立大学オープンユニバーシティ[東京都立大学 飯田橋キャンパス(東京都)]
問合せ先:
問合せ先:
東京都公立大学法人 東京都立大学
東京都立大学オープンユニバーシティ
TEL: 03-3288-1050
FAX: 03-3264-1863
ou-kouza@jmj.tmu.ac.jp
https://www.ou.tmu.ac.jp/web/
〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-5-1東京区政会館3階
- 開催日
- 6月12日(月)~6月26日(月)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 18:00~19:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 3,000円
- 受講料
- 7,500円
- 定員
- 15
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講座内容】
江戸新吉原遊廓については、膨大な言説があり、吉原を紹介する近世以来の書物は数えきれません。しかし、その多くは遊廓で遊ぶ客の視点からのもので、経営者である遊女屋について書かれたものは乏しく、遊女たちがどのような生活をし、どのようにそれを捉えていたのかにいたっては、文学的想像や伝承によるものが大半でした。これは、随筆や文芸作品だけでなく、歴史研究も、遊客の立場から廓内にのみ関心を寄せ、近世社会のなかの遊廓という視点が弱かったことにその原因の一つがあります。史料の探索や読解も、遊客の狭く限定された視点に立って行われることが多かったのです。
近年では、そのような反省をふまえ、近世社会の特徴をふまえて遊廓を捉える研究が増えています。また、遊女自身の書いた文章にも関心が寄せられるようになってきました。本講座では、そのような遊女の文章のうち「日記」を取上げ、遊女の実像を探っていきます。
遊女の書いたものは、近世の一般的な文書の形式や文法にそぐわず、わかりにくさもあります。そのため、その「日記」が生成されるまでの過程に眼を向け、文字や表現の微細な差異に注意をはらいながら、書き手が綴っていく内容の流れを丁寧に追い、その道筋の示す意味を読み解いていきたいと思います。
テキストとしてとりあげるのは、嘉永2年新吉原梅本屋佐吉抱遊女16人による放火事件にかかわる史料です。下記のホームページに掲載した拙稿「史料紹介「梅本記」―嘉永二年新吉原梅本屋佐吉抱遊女付け火一件史料の紹介―」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第200集、2015年)を使いますので、事前にご確認することをお薦めします。
《参考》史料(歴博HPへ遷移します)
【講座スケジュール】
第1回 06-12 18:00~19:30
第2回 06-19 18:00~19:30
第3回 06-26 18:00~19:30
江戸新吉原遊廓については、膨大な言説があり、吉原を紹介する近世以来の書物は数えきれません。しかし、その多くは遊廓で遊ぶ客の視点からのもので、経営者である遊女屋について書かれたものは乏しく、遊女たちがどのような生活をし、どのようにそれを捉えていたのかにいたっては、文学的想像や伝承によるものが大半でした。これは、随筆や文芸作品だけでなく、歴史研究も、遊客の立場から廓内にのみ関心を寄せ、近世社会のなかの遊廓という視点が弱かったことにその原因の一つがあります。史料の探索や読解も、遊客の狭く限定された視点に立って行われることが多かったのです。
近年では、そのような反省をふまえ、近世社会の特徴をふまえて遊廓を捉える研究が増えています。また、遊女自身の書いた文章にも関心が寄せられるようになってきました。本講座では、そのような遊女の文章のうち「日記」を取上げ、遊女の実像を探っていきます。
遊女の書いたものは、近世の一般的な文書の形式や文法にそぐわず、わかりにくさもあります。そのため、その「日記」が生成されるまでの過程に眼を向け、文字や表現の微細な差異に注意をはらいながら、書き手が綴っていく内容の流れを丁寧に追い、その道筋の示す意味を読み解いていきたいと思います。
テキストとしてとりあげるのは、嘉永2年新吉原梅本屋佐吉抱遊女16人による放火事件にかかわる史料です。下記のホームページに掲載した拙稿「史料紹介「梅本記」―嘉永二年新吉原梅本屋佐吉抱遊女付け火一件史料の紹介―」(『国立歴史民俗博物館研究報告』第200集、2015年)を使いますので、事前にご確認することをお薦めします。
《参考》史料(歴博HPへ遷移します)
【講座スケジュール】
第1回 06-12 18:00~19:30
第2回 06-19 18:00~19:30
第3回 06-26 18:00~19:30
備考
【対象者】
一般の方・大学生・高校生
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
一般の方・大学生・高校生
単位数:1単位
※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 横山 百合子 |
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肩書き | 国立歴史民俗博物館 名誉教授 |
プロフィール | 博士(文学:東京大学)。 東京大学文学部国史学科卒業。神奈川県立高校で社会科教諭として勤務後、東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得退学。千葉経済大学教授などを経て、国立歴史民俗博物館教授(総合研究大学院大学教授併)。現在は名誉教授。専攻は日本近世史。新吉原遊郭の研究はじめ、女性史の著作多数。日本のジェンダー史においても造詣が深い。 主な著作として、『明治維新と近世身分制の解体(山川出版社)』、『江戸東京の明治維新(岩波新書)』。 |
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