大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
テキストとする『絵本江戸土産』とは、初代歌川広重によって嘉永3年(1850)から出版された江戸と、その周辺の名所ガイドブックです。広重晩年の代表作のひとつ『名所江戸百景』の下絵ともなったといわれています。今回は秋学期の講座に引き続き、巻5・巻6に記された江戸各地の名所について検討いたします。

名所を描く浮世絵は、描かれた時代の人々の嗜好や、風景への関心の寄せ方と深い関りのなかで成立した絵画ジャンルです。本講座では、『絵本江戸土産』と『名所江戸百景』を比較しつつ、同時代の地誌・紀行文や地図情報などの地形的与件も交えながら広重の作画意図を探り、また幕末江戸の光景を支えた当時の景観認識についてご紹介します。気軽にご参加ください。

【講座スケジュール】
第1回 01-20 13:30～15:00
第2回 01-27 13:30～15:00
第3回 02-03 13:30～15:00
第4回 02-10 13:30～15:00

単位数：1単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	石倉 孝祐
肩書き	北区飛鳥山博物館学芸員 神奈川大学・國學院大學・国立音楽大学 兼任講師
プロフィール	東京都生まれ。1998年より北区飛鳥山博物館学芸員。文化表象論の立場から近世・近代の地域史研究に従事している。最近、担当した企画展に『古写真はわたしたちに何を伝えるのか?―写された幕末・明治の北区の名所―』(2019)、『飛鳥山三百年展 楽しい!だから続く 吉宗がつくった江戸のワンダーランド』(2020)、『幻想の江戸―異文化のまなざしに映った他者・表象・言説―』(2022)がある。