大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
長い歴史をもった個性豊かな都市がひしめくイタリア。その研究には多くの蓄積があるが、近年の研究動向を踏まえながら、今日的なテーマを掲げ、この国の都市や地域の知られていない魅力を歴史と現在を結ぶ形で講じてみたい。
イタリアでは、1970年代に歴史都市の保存・再生が軌道に乗り、1980年代には、関心を都市内部だけに絞らず、その周辺に広がる田園を含む全体を「テリトーリオ」(地域/領域)として捉える考え方が確立し、その歴史、文化的景観の価値、アイデンティティを深く掘り下げて研究する分野が重要になった。
ここでは、新たな切り口として2つの柱を設け、イタリアの都市、そしてテリトーリオの特徴をその歴史と現代の動きから描く。

【講座スケジュール】
第1回 06-16 14:00～15:30
第2回 06-23 14:00～15:30

単位数：1単位

※定員の充足状況の変化で、締切前でも受付終了・開講中止等になる場合があります。

お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	陣内 秀信
肩書き	法政大学 特任教授
プロフィール	東京大学大学院(工学系研究科建築学専攻)修了。イタリア政府給費留学生としてヴェネツィア建築大学留学、ユネスコ・ローマセンター(保存研修所)留学を経て、東京大学大学院工学系研究科博士課程を単位取得退学した後、1984年より法政大学工学部助教授、1990年同教授となり、現在は法政大学特任教授。また、パレルモ大学、トレント大学、ローマ大学にて契約教授を務めた。専門はイタリアを中心とした地中海世界の都市史・建築史。 『東京の空間人類学』(筑摩書房， 1985)でサントリー学芸賞を受賞。イタリアでもその功績が認められ、イタリア共和国功労勲章(ウッフィチャーレ章)、ローマ大学名誉学位号、Magister di Civilt? Amalfitanaなどを受賞。水、住まい、自然環境など、狭義の「都市」計画が重視してこなかったさまざまな側面の重要性について啓発活動を行い、無数の建築家や都市行政に多大な影響を与え続けている。