大学公開講座のセカンドアカデミー

【講座内容】
マルチ映像
～人間の世界認識の映像モデルを概観する～

コミュニケーションのメディアのひとつに映像があります。映画やテレビはその代表例です。
映像は博覧会やテーマパーク、プレゼンテーション等には不可欠な要素で、この応用にはゲーム、VR、プロジェクションマッピング等があります。
東京都立大学オープンユニバーシティでは、コミュニケーションの観点から映像の拡張表現のひとつに着目しこの講座を計画しました。
今春に開講したオンライン スペシャル講座ですが、本講座は「マルチ映像」の研究では第一人者である九州大学名誉教授の脇山真治先生が、福岡の研究スタジオからライブで講義します。オンラインならではの講座です。

本講座のテーマは「マルチ映像」です。これは複数の映像を同時に使ってメッセージを発信するときのコンテンツとシステムの総称です。映画やテレビは1つのスクリーンや1つの画面で表現する一般的な映像ですが、マルチ映像は博覧会やテーマパーク等で使われたり、最近ではテレビや映画の画面も分割して構成されるという変則的な映像です。この特殊な映像を概観しながら非日常的な映像表現の世界を解説します。
私たちの日常生活環境には「視覚要素」が存在します。人間や動物、衣服、ビル群、食べ物、友人、スマホ、植物、書物・・・・この複雑な視覚世界を当たり前のように受け入れている状況が映像に置き換わったとき「マルチ映像」の意味が見えてきます。すなわち「マルチ映像は人間の世界認識の映像モデル」である、といえるでしょう。

【講座スケジュール】
第1回 06-03 18:30～20:00
第2回 06-10 18:30～20:00
第3回 06-17 18:30～20:00
第4回 06-24 18:30～20:00

※高校生の参加は無料です。4回シリーズの講座ですが、高校生は1回だけでの参加も可能です。
※高校生は専用ページからお申し込みください

単位数：1単位

名前	脇山 真治
肩書き	九州大学名誉教授 博士(芸術工学)
プロフィール	九州大学名誉教授。博士(芸術工学)。博報堂にて博覧会などの展示計画に従事した後、1999年九州芸術工科大学教授に就任。2003年九州大学大学院芸術工学研究院教授。九州大学副理事、付属芸術工学図書館長などを歴任。2019年マルチ映像研究スタジオわきすた設立。専門分野はマルチ映像論、映像展示計画論、プレゼンテーション論。近年は博覧会展示映像の保存に関する研究を進めている。