大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・イギリスの国民的音楽祭プロムス・ラストナイトに親しむ。
・特に、広く親しまれている愛唱歌3つの誕生と受容の歴史を精査する。
・その音楽を通して、イギリスの政治・文化・芸術史の一断面を学ぶ。

【講義概要】
夏のロンドン名物BBC主催の大音楽祭プロムスの最終夜（ラストナイト）の定番となっている3つの愛唱歌、‘Rule Britannia’〈ルール・ブリタニア〉、‘Jerusalem’〈エルサレム〉、‘Song of Hope and Glory’〈希望と栄光の国〉を見、聴き、分析し、さらにはそれらをイギリスの歴史―愛国主義、帝国主義、脱帝国主義―の中に位置づけることで、美しいイギリス音楽の鑑賞を通してイギリスの歴史の一断面を学んでゆきたいと思っています。2012年ロンドン・オリンピック開会式で歌われた曲もあり、これらとどう対してゆくかが未来のイギリスのアイデンティティとも繋がってゆきます。

【各回の講義予定】
第1回 2023/10/17(火) イントロダクションーーイギリス（帝国）の歴史、プロムス・ラストナイトの3つの歌
第2回 2023/10/24(火) 'Rule Britannia'のイギリスーー18世紀から21世紀まで
第3回 2023/10/31(火) Elgarと'Land of Hope and Glory'――19世紀末から21世紀まで(1)
第4回 2023/11/14(火) Elgarと'Land of Hope and Glory'――19世紀末から21世紀まで(2)
第5回 2023/11/21(火) 'Jerusalem’――Blakeの夢、愛国主義の夢、社会主義の夢(1)
第6回 2023/11/28(火) ’Jerusalem’――Blakeの夢、愛国主義の夢、社会主義の夢(2)、まとめ

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講は、12月12日を予定しています。
◆Zoomミーティングを使用したオンライン講座です。
◆お申込みの前に必ず
「オンラインでのご受講にあたって」をご確認ください。
◆お申込みいただいた有料講座の動画は、当該講座実施の翌々日(休業日を除く)17:30 までに公開します。インターネット上で 1 週間のご視聴が可能です。視聴方法は、以下をご確認ください。
【会員】授業動画の視聴方法(会員向け)
【ビジター・法人会員】授業動画の視聴方法(ビジター・法人会員向け)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	武藤 浩史
肩書き	慶應義塾大学名誉教授
プロフィール	1958年生まれ、英文学・文化研究者、博士(英国ウォリック大学)、慶應義塾大学名誉教授。著書に『「ドラキュラ」からブンガク』(慶應義塾大学出版会)、『「チャタレー夫人の恋人」と身体知』(筑摩書房)、『ビートルズは音楽を超える』(平凡社新書)など。訳書にマーガレット・ドラブル『昏い水』(新潮社)他多数。