大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・ホームズ物語の個々の作品について、執筆背景や時代背景を知る。
・各作品のプロット、登場人物、場所、事物の詳細と特徴を知る。
・各作品の主要部分について、日本語訳と原文の関係を理解する。

【講義概要】
シャーロック・ホームズ物語は、推理小説史の黎明期に書かれたエンターテインメント小説ですが、単に読んで楽しむだけでなく、個々の作品の時代背景や登場する事物、人物、プロットなどについてさらに掘り下げた理解をすることにより、ハイレベルの楽しみ方を見出すことができます。この講座では、世界の研究家たちが百年以上に渡って検討してきた内容を参考にしつつ、翻訳家としての視点から必要に応じて原文も確認し、個々の作品を解題します。数回の講義で全作品は扱えませんので、1回の講義でひとつの作品――今回は「ボヘミアの醜聞」「赤毛組合」「まだらの紐」『バスカヴィル家の犬』という古今アンケートの上位作品――を対象にします。

【各回の講義予定】
第1回 2023/11/18(土) 「ボヘミアの醜聞」徹底解説
第2回 2023/11/25(土) 「赤毛組合」徹底解説
第3回 2023/12/ 2(土) 「まだらの紐」徹底解説
第4回 2023/12/ 9(土) 『バスカヴィル家の犬』徹底解説

【ご受講に際して】
◆各回で対象とする作品を事前に（軽く）読んでおいてください（どの訳者のものでもかまいません）。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	日暮 雅通
肩書き	英米文芸翻訳家
プロフィール	著作権エージェント、出版社編集者を経て翻訳家として独立。英米文芸、ノンフィクションの訳書180冊以上（うち約半数がホームズ／コナン・ドイル関係）。著書『シャーロック・ホームズ・バイブル』(早川書房、2022年刊)によって、第76回日本推理作家協会賞（評論・研究部門）を受賞。日本推理作家協会、日本文藝家協会、日本SF作家クラブ、日本シャーロック・ホームズ・クラブ会員。