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講座詳細情報

申し込み締切日:2023-09-25 / 日本史 / 学内講座コード:130297

江戸の美食学 日本人はなぜ野鳥の味を忘れてしまったのか?

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 早稲田校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
9月27日(水)~11月29日(水)
講座回数
10回
時間
10:40~12:10
講座区分
後期 
入学金
 - 
受講料
34,155円
定員
30
その他
会員受講料: 29,700円(入会金は8,000円(税込))
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・食文化から日本の歴史をとらえなおします。
・野鳥が日本の歴史を動かしていた実像を読み解きます。
・「美食学(ガストロノミー)」という総合学知の理解を深めます。

【講義概要】
本講座は、食文化を軸に日本の歴史像を描き直します。かつての日本では野鳥をめぐる食文化が、とても重要な意味をもっていました。あの信長も秀吉も、そして家康も野鳥の味を堪能していただけではなく、それを「政治の道具」として巧みに使っていました。江戸幕府は、権力基盤を固めるために天皇や大名と野鳥の贈答関係を結び、さらに江戸での野鳥流通を厳しく管理していました。世界に比類なき高度な発展を遂げた日本の鳥食文化は、政治や経済、儀礼を含むもっと大きな日本文化と関わっています。本講義では、鳥食文化を「美食学」という総合的な観点から捉えることで、「鳥食の民」だった日本人の知られざる歴史の一端を明らかにします。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 9/27(水) 鳥の味にとりつかれた美食家たち―鳥食文化概論
第2回 2023/10/ 4(水) 鳥料理の源流―京料理から江戸の料理へ
第3回 2023/10/11(水) 江戸時代の料理書と鳥料理―鶴の味噌汁、白鳥のゆで鳥、鷺の串焼
第4回 2023/10/18(水) 大衆化する江戸の鳥料理―富裕層の料亭料理と町人のファストフード
第5回 2023/10/25(水) 闇の鳥商売と取り締まり―幕府とアウトロー密売人たちとのせめぎあい
第6回 2023/11/ 1(水) 侠客の鳥商人―吉宗お気に入りの東国屋伊兵衛の武勇伝
第7回 2023/11/ 8(水) 将軍様の贈り物―王権の威光を支える鳥たち
第8回 2023/11/15(水) 江戸に鳥を送る村―ある野鳥供給地の盛衰の歴史
第9回 2023/11/22(水) 野鳥の味を忘れた日本人
第10回 2023/11/29(水) アヒルを食べない日本人、カモを食べない中国人

備考

【テキスト・参考図書】
テキスト
『鷹将軍と鶴の味噌汁 江戸の鳥の美食学』(講談社)(ISBN:978-4065245873)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 菅 豊
肩書き 東京大学教授
プロフィール 長崎県生まれ。博士(文学、筑波大学)。専門分野は歴史民俗学。日本と中国をフィールドに、ヒトと動物の関係史、地域の自然資源の管理史について研究してきた。近年の主著に、『鷹将軍と鶴の味噌汁―江戸の鳥の美食学』(講談社、2021)などがある。
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