大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・近代日本の明治後期を主とした社会思想を理解します。
・主に講師が執筆した論文・辞典などを資料として理解を深めます。
・主に講師が執筆した人物や事項を登場させて明治後期を理解します。

【講義概要】
日本近代の明治後期の社会思想はどのように展開されてきたのでしょうか? 良妻賢母主義教育及び資本主義と女性の仕事で女性のあり方を概観し、明治30年代初めの尾崎行雄文相の「共和演説事件」で、「共和主義」と「拝金主義」を論じ、三宅雪嶺と「大逆事件」で明治末期の「国民主義(国粋主義)者」と「社会主義者」の位相について考察し、「明治～昭和の廃娼運動」で、花柳界の登場から廃娼運動の展開をかなり広く論及し、「明治期創立の出版社」で、代表的な出版社や代表的な出版者を論じます。講義は平易な漫談調で展開されます。

【各回の講義予定】
第1回 2023/10/12(木) 良妻賢母主義教育・資本主義と女性の仕事
第2回 2023/10/19(木) 尾崎行雄文相の「共和演説事件」
第3回 2023/10/26(木) 三宅雪嶺と「大逆事件」
第4回 2023/11/ 2(木) 明治以降の廃娼運動
第5回 2023/11/ 9(木) 明治期創業の出版社

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は11月16日、11月30日を予定しています。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	佐藤 能丸
肩書き	日本近代史家
プロフィール	1943年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。博士（文学）。専攻は日本近現代史（社会思想史・大学文化史・女性史）。元早稲田大学大学史資料センター研究調査員・元教育学部・政治経済学部講師。元慶応義塾大学文学部講師。『近代日本と早稲田大学』『異彩の学者山脈』『明治ナショナリズムの研究』『大学文化史』『「明治」の断章―思想・人物・史学・私学―』他。