大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・「聞き取り」から、戦争体験と女性の体験について理解を深める。
・歴史を学ぶ2つの方法(文字史料による歴史と声による歴史)を理解する。
・聞き取りを通じて歴史の理解を広げる。

【講義概要】
本講座では「聞き取り」を取り上げます。聞き取りからは、人が体験を語る歴史、それを聞く歴史が明らかになります。この講座で考察する体験は戦争と女性です。聞き取りと体験記から日本の戦争体験の意味を考察します。文字史料を残すことの難しい人として女性を取り上げ、その聞き取りから体験の意味を考えます。聞き取りは、文字史料による歴史とは異なる、歴史をたずねるもうひとつの方法です。聞き取りでしかわからない豊かな歴史、思ってもいなかったような歴史がたくさん含まれています。文字史料による歴史との比較や、長年の私の聞き取りの紹介も行いながら、歴史をたずねる可能性について皆さんと考えます。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/18(火) はじめにー歴史をたずねる2つの方法と体験を聞くこと
第2回 2023/ 4/25(火) 戦争体験(1)
第3回 2023/ 5/ 9(火) 戦争体験(2)
第4回 2023/ 5/16(火) 戦争体験(3)
第5回 2023/ 5/23(火) 女性の体験(1)
第6回 2023/ 5/30(火) 女性の体験(2)
第7回 2023/ 6/ 6(火) 私の聞き取り体験
第8回 2023/ 6/13(火) まとめ

【ご受講に際して】
◆講座で聞いたことは、メモをとっていただくと、あとで復習に役立ちます。講座では、毎回、レジュメ(講座の進行メモ)と資料を配付しますので、メモは、配付するレジュメに書き込むのがいいと思います。もちろん、ノートなどを持参して書くのでも構いません。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『語る歴史、聞く歴史ーオーラル・ヒストリーの現場から』（岩波新書）（ISBN:978ー4004316930）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	大門 正克
肩書き	早稲田大学特任教授
プロフィール	1953年千葉県生まれ。一橋大学大学院経済学研究科博士課程単位取得。博士(経済学)。横浜国立大学大学院国際社会科学研究院教授を経て現職。専門分野は日本近現代史。地域で歴史を探り、人びとに過去の経験を聞き、歴史と現在を行き来するなかで、日本の近現代を考えてきた。主著に『語る歴史、聞く歴史』(岩波新書)、『全集日本の歴史15 戦争と戦後を生きる』(小学館)がある。