大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・夢と転生の物語『浜松中納言物語』の世界を味わう
・『源氏物語』以後の物語の魅力を知る

【講義概要】
『源氏物語』は平安時代のみならず日本文学を代表する文学作品ですが、『源氏物語』以降も、いわゆる王朝物語は次ーと作られました。『浜松中納言物語』は日本と唐とを往還するワールドワイドな物語であり、そこに夢と転生というロマンが絡み合う、野心作です。菅原孝標女作者説が有力で、『更級日記』の世界観とも重なっています。冒頭巻が失われていますが、全体を鑑賞するに十分です。この魅力的な物語を丁寧に読み進めてまいります。今回は巻二の最初からです。巻一を未読の方にもわかりやすく説明します。
『新編 日本古典文学全集27・浜松中納言物語』は現在入手困難なようですので、該当部分のコピーを配付します。

【各回の講義予定】
第1回 2023/ 4/ 5(水) 巻二の世界
第2回 2023/ 4/12(水) 講読1
第3回 2023/ 4/19(水) 講読2
第4回 2023/ 4/26(水) 講読3
第5回 2023/ 5/10(水) 講読4
第6回 2023/ 5/17(水) 講読5
第7回 2023/ 5/24(水) 講読6
第8回 2023/ 5/31(水) 講読7
第9回 2023/ 6/ 7(水) 講読8
第10回 2023/ 6/14(水) 講読9

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	福家 俊幸
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学大学院文学研究科修士課程・博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門分野は平安時代日記文学、平安時代物語文学。主な著書に、『紫式部日記の表現世界と方法』(武蔵野書院、2006年)、『更級日記全注釈』(角川学芸出版、2015年)などがある。