大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・前三千年紀メソポタミア史を読み直すこと
・王権理念と支配の実態との乖離を知ること
・中央集権体制を阻む領邦都市国家を理解すること

【講義概要】
前3千年紀メソポタミア史における初期王権について、王号の変化に基づく時代区分、領邦都市国家（territorial city-states）、華夷の二分法という視点から、同時代史料を読み直しつつ、従来の見方の不正確な点や不十分なところを是正し、中央集権体制を阻む領邦都市国家の実態を明らかにしたい。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 7/ 1(金) はじめに・メソポタミア前三千年紀
第2回 2022/ 7/ 8(金) 「領邦都市国家」
第3回 2022/ 7/15(金) 領域国家期エンシャクシュアンナとルガルザゲシ
第4回 2022/ 7/22(金) 統一国家期シュルギ
第5回 2022/ 7/29(金) 統一国家期ウル第三王朝の諸王
第6回 2022/ 8/ 5(金) 都市国家分立期「キシュ市の王」
第7回 2022/ 8/26(金) 領域国家期「全土の王LUGAL-KIS」
第8回 2022/ 9/ 2(金) アッカド地方の成立と領邦都市国家体制の終焉

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	前田 徹
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	大阪生まれ。北海道大学・広島大学で学生・院生・助手として過ごした後、早稲田大学文学部・文学学術院にて研究と教育に従事。研究分野は、初期メソポタミア史(シュメール史)であり、通説となっている歴史像の正偽を史料読解から再検討することを課題としてきた。『古代オリエント史講義』山川出版社、『初期メソポタミア史の研究』(早稲田大学出版部)。