大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・音楽のどこに感動するか、親しみやすい曲の実際の響きから知る。
・音楽家の生涯と作品との関係について理解を深める。
・臨場感ある物語の世界を散策することで音楽体験を深める。

【講義概要】
音楽の都ウィーンのおよそ1780年から1830年に至る半世紀は、音楽史上、稀にみる実り豊かな時代でした。主にモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの名作を聴きつつ、この時代の音楽の多様性や宇宙的な深まり、その後の発展について考えます。未来世界の人がウィーンの史跡と文化を訪ねる旅の物語を読み、音楽の都の街角に実際に身を置く仮想現実的な体験から、当時の音楽、芸術、学問の中に入っていき、音楽世界の広がりの実感と感動の深まりに至ることをめざします。視聴覚資料を活用し、ときに名旋律を口ずさむなど、響きや音の動きを楽しみながらの実践的な講義です。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 4/ 9(土) ベートーヴェンが求めた世界―旅の始まりに
第2回 2022/ 4/16(土) 演奏の現実を越えて―デモーニッシュ・モーツァルトと、夢のようなバッハ体験
第3回 2022/ 4/23(土) 教会から環境世界へ―ハイドン、そしてシューベルトの「待つ」世界へ
第4回 2022/ 5/ 7(土) 初恋と恐怖と―シューベルトは響きを越える世界へ
第5回 2022/ 5/14(土) 生の演奏、響きを聴き、口ずさみ、音楽の中へ（1）
第6回 2022/ 5/21(土) 神童モーツァルトから創造主へ?作曲者をも越えて
第7回 2022/ 5/28(土) 生と死の境域に導く音楽?求めるものは「華やか」から「救い」へ
第8回 2022/ 6/ 4(土) ベートーヴェンと世界観、宇宙観、そして復活へ
第9回 2022/ 6/11(土) 音楽のポピュラー化と、惑星の歌への幸福な船出
第10回 2022/ 6/18(土) 生の演奏、響きを聴き、口ずさみ、音楽の中へ（2）

【ご受講に際して】
◆講義する曲の一部については、演奏者に2回ほど来て頂き、受講の皆さんに生きた音でわかりやすく体験頂く予定です。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『「癒し」を越えるクラシック』（音楽之友社）（ISBN:978-4276210035）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	茂木 一衞
肩書き	横浜国立大学名誉教授
プロフィール	東京大学卒業(美学芸術学)、東京藝術大学大学院修士課程修了(音楽学)。横浜国立大学名誉教授。専門は西洋音楽史、音楽美学。主な著書は『「癒し」を越えるクラシック』(音楽之友社)、『音楽宇宙論への招待』(春秋社)等。音楽誌にて批評活動、CD・DVD解説多数。日欧でコンサート開催、指揮活動を行う。

名前	茂木 恭子
肩書き	－
プロフィール	－