大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・シェイクスピアの原文に親しむ。
・英語を読む力をつける。
・シェイクスピアの時代の文化に対する理解を深める。

【講義概要】
この講座では、シェイクスピアの喜劇『お気に召すまま』の原文を読み、日本語に訳し、さらに文化的な背景などの解説もしてゆきます。毎回映像もご覧頂きます。今期は2幕までの予定ですが、この劇では羊飼いも登場する牧歌的な田園を背景にして4組の恋愛が繰り広げられます。「この世は舞台、人間はみな役者」という台詞もあり、演劇の中から人生を考え直すこともできると思います。また、喜劇といっても滑稽なだけでなく、社会的軋轢や嫉妬といった暗い面もこの劇にはありますので、現代社会を考える一つの鏡ともなると思われます。何よりも、この劇の恋愛模様の多様性と明るさは、現在のコロナ禍の中でこそ読みたい劇となるのではないかと期待しています。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 4/ 8(金) 『お気に召すまま』と牧歌的背景
第2回 2022/ 4/15(金) 『お気に召すまま』1幕1場を読む（1）
第3回 2022/ 4/22(金) 『お気に召すまま』1幕1場を読む(2)
第4回 2022/ 5/ 6(金) 『お気に召すまま』1幕2場を読む(1)
第5回 2022/ 5/13(金) 『お気に召すまま』1幕2場を読む（2）
第6回 2022/ 5/20(金) 『お気に召すまま』1幕2場を読む(3)
第7回 2022/ 5/27(金) 『お気に召すまま』1幕2場を読む(4)
第8回 2022/ 6/ 3(金) 『お気に召すまま』1幕3場を読む
第9回 2022/ 6/10(金) 『お気に召すまま』2幕1場～2幕2場を読む
第10回 2022/ 6/17(金) 『お気に召すまま』2幕3場を読む

【テキスト・参考図書】
テキスト
『As You Like It （The Oxford Shakespeare）』（Oxford University Press）（ISBN:978-0199536153）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	冬木 ひろみ
肩書き	早稲田大学教授
プロフィール	早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。2008年度英国ケンブリッジ大学客員研究員。専門分野はイギリス演劇、特にシェイクスピア。編著書に『ことばと文化のシェイクスピア』(早大出版部)、『甦るシェイクスピア』(研究社)などがある。