大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・スペインの歴史全般についての理解を深める。
・多言語・多文化社会の歴史的形成・発展の過程を知る。
・国家統合にともなう包摂と排除の諸相について理解を深める。

【講義概要】
アフリカとヨーロッパの、大西洋と地中海の四辻に位置するスペインには、古代以来さまざまな民族・文化が到来した。こうして成立した多言語・多文化社会は中世を通じて国家としての纏まりをもつにいたるが、深刻な軋轢や葛藤を伴った。スペイン帝国の統治構造もまた、こうした状況を反映して複合君主政体という特徴を帯びていた。本講義は、五回にわけてその起こりから黄金世紀までの政治・社会・文化を概観する。

【各回の講義予定】
第1回 2022/ 2/ 2(水) 「スペイン」の歴史の始まり
第2回 2022/ 2/ 9(水) 西ゴート王国からアル・アンダルスへ
第3回 2022/ 2/16(水) 多様性のなかの中世世界
第4回 2022/ 3/ 2(水) カトリック両王の統治からスペイン君主国へ
第5回 2022/ 3/ 9(水) スペイン君主国の衰退

【ご受講に際して】
◆休講が発生した場合の補講日は3月16日(水)を予定しています。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『スペイン史10講』（岩波書店(岩波新書)）（ISBN:9784004318965）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	立石 博高
肩書き	東京外国語大学名誉教授
プロフィール	神奈川県生まれ。東京都立大学助手、同志社大学助教授、東京外国語大学教授、同学長などを歴任。専門分野は歴史学、スペイン近代史。著書に『スペイン歴史散歩』(行路社)、『世界の食文化 スペイン』(農文協)、『フェリペ2世』（山川出版社）、『スペイン・ポルトガル史』(編著、山川出版社)、『スペイン帝国と複合君主政』(編著、昭和堂)など。