大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
高橋是清の生涯を通じて明治、大正、昭和の歴史をふり返り、近代史の一側面を学ぶ。

【講義概要】
高橋是清は明治～昭和初期の官僚、政治家で第20代内閣総理大臣を務めた。財政家として知られ、総理大臣としてよりも大蔵大臣としての評価が高い。本講座では『高橋是清自伝』をベースに新しい知見を交えながら明治時代の諸相を再検討する。
高橋是清は維新前の仙台藩足軽の子として横浜・アメリカへと留学した。帰国後は英語教師、芸者の箱屋、唐津藩教師、御雇外国人通訳と職を転々としていく。時に相場に手を出し詐欺にもあう。官僚として成功しながらもペルー銀山で失敗。日本銀行に就職して人生を立て直したのは実に38歳の時だった。是清の職の変遷とともに明治の世相を追い、是清の目で視野を限定し時代を深く理解する。今学期は是清の前半生である日露戦争前までを解説する。

【各回の講義予定】
第1回 2019/10/24(木) 横浜・サンフランシスコ時代
第2回 2019/10/31(木) 帰国後の放蕩時代と唐津
第3回 2019/11/ 7(木) 御雇外国人と米相場
第4回 2019/11/14(木) 特許制度
第5回 2019/11/21(木) ペルー銀山
第6回 2019/11/28(木) 日本銀行入行

【テキスト・参考図書】
テキスト
『高橋是清自伝(上)』（中公文庫）（ISBN:978-4122065659）
『高橋是清自伝(下)』（中公文庫）（ISBN:978-4122065666）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	板谷 敏彦
肩書き	作家
プロフィール	1955年兵庫県生まれ、関西学院大学経済学部卒業後、IHI造船部門を経て日興證券へ、ウォール街勤務が長い。内外大手証券幹部を経てヘッジファンドを設立。現在は作家として活動中。著作に『日露戦争、資金調達の戦い』、『金融の世界史』（新潮選書）、『日本人のための第一次世界大戦史』（毎日新聞出版）