大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・5世紀の日本列島の政治状況を理解する。
・文献と考古資料をあわせて歴史を考える力を身につける。
・記紀の史料としての問題点を理解する。

【講義概要】
倭の五王が活躍した時代の列島の状況を古事記・日本書紀や考古学資料から考え、当時の実情に迫ります。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/18(木) 倭の五王の王位継承と記紀：倭の五王の王位継承はどのように行われたのか、『宋書』の記録と『古事記』『日本書紀』の伝承を比較し、その問題点を読み取ります。
第2回 2019/ 5/16(木) 巨大古墳群と大王：倭の五王の時代は古墳時代でもあります。巨大前方後円墳から当時の列島社会のありようについて考えます。
第3回 2019/ 5/30(木) 金石文史料から見る倭の五王：五世紀は考古資料と文献史料の接点である金石文が現れる時代でもあります。金石文を読み解きながら五世紀の実態を探ります。
第4回 2019/ 6/20(木) 倭の五王と天皇系譜：倭の五王の最大の問題である古代天皇との対比について考えます。

【テキスト・参考図書】
参考図書
『倭の五王 ― 王位継承と五世紀の東アジア』（中公新書）（ISBN:978-4121024701）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	河内 春人
肩書き	関東学院大学准教授
プロフィール	1970年東京生まれ。明治大学大学院博士後期課程退学。博士(史学、明治大学)。専門分野は、日本古代史、東アジア交流史。著書に、『東アジア交流史のなかの遣唐使』(汲古書院)、『日本古代君主号の研究』(八木書店)、『倭の五王』(中公新書)、『日本書紀の誕生』(編著、八木書店)など。