講座詳細情報
申し込み締切日:2019-04-11 / 宗教・哲学:法務 / 学内講座コード:210503
哲学概論 「存在」をめぐって
- 開催日
- 4月13日(土)~4月27日(土)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 8,748円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 10,060円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【講義概要】
「存在」という厳めしい響きはいかにも難しそうな印象をもつかもしれません。平たく言ってしまうと、英語の be等に相当する「ある」ということです。日常で頻繁に用いるため逆にほとんど忘れてしまっていますが、それなしでは言語も思考もそもそも不可能であるため、この「ある」をどのように捉えるかという問題は、西洋哲学の歴史のなかでも最重要課題の一つと見なされてきました。しかし、あまりに身近であり、それゆえ基本的なものであるせいか、哲学者によって、また時代によって、いろいろなアプローチの仕方が見られます。今講座では、「ある」に迫った西洋哲学史上最初の哲学者と言われるパルメニデスをまず取り上げます。パルメニデスは、「あるものはある。あらぬものはあらぬ。」という一見当たり前に見える主張から、驚くべき帰結を引き出しています。プラトンら後世の人々にも大きな影響を与えたその思想に迫ります。次に、近世近代哲学から「存在するとは知覚されることである」と主張したバークリを取り上げます。デカルトのいわゆる「われ思う、ゆえにわれあり」という主張以降、近代哲学においては「存在」と「認識」との関係に焦点が当てられることになります。イギリス経験論の流れに位置づけられ、「観念論者」の代表とも見なされるバークリの思想は、一見すると極端に思われるかもしれませんが、「ある」に対する認識という側面からの一つのアプローチとして興味深いと思います。最後に、20世紀の「存在論」の代表的な論者であるハイデガーを取り上げます。ハイデガーは一昨年の講座でも取り上げましたが、今回は「存在」をめぐる思想に注目して考えてみたいと思います。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/13(土) パルメニデス
第2回 2019/ 4/20(土) バークリ
第3回 2019/ 4/27(土) ハイデガー
「存在」という厳めしい響きはいかにも難しそうな印象をもつかもしれません。平たく言ってしまうと、英語の be等に相当する「ある」ということです。日常で頻繁に用いるため逆にほとんど忘れてしまっていますが、それなしでは言語も思考もそもそも不可能であるため、この「ある」をどのように捉えるかという問題は、西洋哲学の歴史のなかでも最重要課題の一つと見なされてきました。しかし、あまりに身近であり、それゆえ基本的なものであるせいか、哲学者によって、また時代によって、いろいろなアプローチの仕方が見られます。今講座では、「ある」に迫った西洋哲学史上最初の哲学者と言われるパルメニデスをまず取り上げます。パルメニデスは、「あるものはある。あらぬものはあらぬ。」という一見当たり前に見える主張から、驚くべき帰結を引き出しています。プラトンら後世の人々にも大きな影響を与えたその思想に迫ります。次に、近世近代哲学から「存在するとは知覚されることである」と主張したバークリを取り上げます。デカルトのいわゆる「われ思う、ゆえにわれあり」という主張以降、近代哲学においては「存在」と「認識」との関係に焦点が当てられることになります。イギリス経験論の流れに位置づけられ、「観念論者」の代表とも見なされるバークリの思想は、一見すると極端に思われるかもしれませんが、「ある」に対する認識という側面からの一つのアプローチとして興味深いと思います。最後に、20世紀の「存在論」の代表的な論者であるハイデガーを取り上げます。ハイデガーは一昨年の講座でも取り上げましたが、今回は「存在」をめぐる思想に注目して考えてみたいと思います。
【各回の講義予定】
第1回 2019/ 4/13(土) パルメニデス
第2回 2019/ 4/20(土) バークリ
第3回 2019/ 4/27(土) ハイデガー
備考
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
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講師陣
名前 | 野内 聡 |
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肩書き | 東京電機大学講師 |
プロフィール | 早稲田大学大学院文学研究科哲学専攻博士後期課程満期退学。翻訳『破壊と拡散』(サミュエル・ウェーバー著、月曜社)。共訳『フランスの現象学』(ベルンハルト・ヴァルデンフェルス著、法政大学出版局)、『芸術の至高性』(クリストフ・メンケ著、御茶の水書房)。 |