大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・これまで男性の視点から論じられてきた古代宮廷の政変を、女性史の最新の成果を活かしながら分析していきます。
・宮廷政治史に対する知識だけではなく、親族構造など社会の基本的な在り方を理解しながら歴史の事実に迫ります。

【講義概要】
飛鳥から平安時代前期にかけて、政変や「謀反」が度々引き起こされました。大津皇子の死と持統天皇の即位、いったん譲位したものの大権独占と復位に成功した孝謙天皇、かたや譲位後の平城太上天皇とともに宮廷を追われた藤原薬子。次代の天皇位を約束された皇太子が廃された承和の変。謎が多いそれぞれの事件も、宮廷に地歩を築いていた女性を含めた全体像をとらえ直してみると、意外な事実に気づきます。

【各回の講義予定】
第1回 2019/ 1/28(月) 大津皇子の死
第2回 2019/ 2/ 4(月) 仲麻呂の乱
第3回 2019/ 2/18(月) 平城太上天皇の変と藤原薬子
第4回 2019/ 2/25(月) 承和の変

【テキスト・参考図書】
参考図書
『古代の女性官僚』（吉川弘文館）（ISBN:978-4642057905）
『天武天皇と持統天皇』（山川出版社）（ISBN:978-4634548060）
『孝謙・称徳天皇』（ミネルヴァ書房）（ISBN:978-4623071814）

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	伊集院 葉子
肩書き	川村学園女子大学講師、成蹊大学講師
プロフィール	1959年岩手生まれ。千葉大学教育学部卒業。専修大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(歴史学)。専門分野は、日本古代史、女官制度。著書に『古代の女性官僚』『日本古代女官の研究』(以上、吉川弘文館)のほか、『平安朝の女性と政治文化』(共著、明石書店)など。2015年第30回女性史青山なを賞受賞。