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講座詳細情報

申し込み締切日:2018-10-10 / 宗教・哲学 / 学内講座コード:330503

日本中世の思想 日本思想史

主催:早稲田大学エクステンションセンター早稲田大学エクステンションセンター 中野校(東京都)]
問合せ先:早稲田大学エクステンションセンター TEL:03-3208-2248
開催日
10月12日(金)~12月 7日(金)
講座回数
6回
時間
15:00~16:30
講座区分
後期 
入学金
8,000円
受講料
17,496円
定員
24
その他
ビジター価格 20,120円
補足
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※この講座の申し込みは既に締め切りました。

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講座詳細

【目標】
・日本の思想と文化の流れを、その時代の大きな思想の流れの中でとらえる視点を身につける。
・過去の思想を理解することが、近代そして現代の日本を理解することと密接にかかわっていることを知ることで、新たな見方を獲得する。
・身近な事象を哲学的、倫理学的に考える手がかりをうる。
・思想を通して、日本文化に対する理解を深める。

【講義概要】
今回は中世といわれる時代の思想を、その特質を特徴的にあらわす事象に絞って、考えていきます。まずは鎌倉仏教と総称される仏教の新たな展開にみられる人間像の生成を、念仏・法華・禅などの動向の中に探ります。同時に、武士の登場も人間の捉え方に大きな転換が行われる興味深い時代です。日本人とは何か、という問題がこのグローバル化といわれるなかの日本でいろいろな形で、問われています。文化という視点も大事ですが、思想という形で捉え返すことが、問いに答える重要な視点となると考えています。武士が時代の主役にかわりますが、他方で貴族的なものがなおその残影をおとし、武士的なものと貴族的なものとが混じり合いもします。武士層の原初的なあり方を見てみるとともに、新たに立ち現れる人間像と、いわゆる鎌倉新仏教との連関を考えます。また武士的なものと貴族的なものの融合がみられますが、それを「歴史」をめぐる思想のありかたに見てみます。また仏教の新たな展開と関わりながら、神をめぐる思想にも大きな変化が中世ではおこります。いわゆる中世神道といわれるものの意味を考えてみます。

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/12(金) 古代から中世へ?新たな仏教の胎動をふりかえります。念仏、法華、禅の動向をまずは大きくとらえます。
第2回 2018/10/19(金) 念仏という形で深まる阿弥陀仏への信仰を、法然の浄土宗、日蓮の浄土真宗、一遍の時宗の動向からその意味をさぐります。
第3回 2018/10/26(金) 禅は、その後の見本に、独特な美意識と生き方として影響を与えてきました。道元、栄西の著作から、その思想の核心をさぐります。
第4回 2018/11/ 9(金) 鎌倉時代の初期に、慈円によって書かれた『愚管抄』をとおして貴族文化と武家の文化・生き方の対照的な在り方を考えます。
第5回 2018/11/30(金) 禅の思想家、鈴木大拙は中世の神道に「日本的霊性」の芽生えを見出します。中世神道とは何か、その独自な世界を対象に中世のとらえ方をかえりみます。
第6回 2018/12/ 7(金) これまで学んだことを総括するとともに、中世的世界が近世的な世界にうつる室町後期の人間と文化のとらえ方を学びます。

備考

【ご受講に際して】
◆特に予備知識は必要ありません。前もっての知識があれば、さらに深い理解をたすけますが、指定したテキストをざっと見ておいていただくと、思想の流れや連関がつかみやすいでしょう。中世もまた日本人の心性や知性の歴史的な淵源の一つです。現代の私たちの感性や知性にどのような影響を与えているか、そうした関心に答えることが、この講座のねらいでもあります。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『日本思想全史』(ちくま新書)(ISBN:978-4480068040)

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

講師陣

名前 清水 正之
肩書き 聖学院大学教授
プロフィール 東京理科大学、放送大学客員教授等をへて現職。倫理学・日本倫理思想史を専攻する。『日本思想全史』(ちくま新書)、『国学の他者像』(ぺりかん社)、『岩波講座 日本の思想(第4巻)自然と人為』(共著、岩波書店)等。
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