大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
思想史の研究は、「人間とは何か」を明らかにするものである。世間には日・中を同文同種の文化であるとか、日本が儒教文化圏に属するという妄説もある。本講義では、日本の文化は、中国の思想や文物に大きく影響されながら、日本の民族生活の独自の歴史的展開により独自に形成されたものであることを論じ、日本文化の特質を明らかにする。

【講義概要】
中国の儒家、道家、道教、宋・明時代の儒学、及び中国仏教等の諸思想が、如何に受容されたか否かを概説する。具体的には日本の政治、道徳、学問、芸術等の特色を論ずるために、皇室と易性革命、日本の歴史書と中国正史、日本仏教、武士道、国学及び神道、芸能（茶の湯・謡曲・絵画）、尊皇攘夷と明治維新等の項目をとりあげる。

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 1(月) 中国の儒家、道家、仏教思想
第2回 2018/10/15(月) 皇室と易性革命
第3回 2018/10/22(月) 日本の諸歴史書と中国の正史
第4回 2018/10/29(月) 仏教の受容
第5回 2018/11/ 5(月) 日本仏教の成立
第6回 2018/11/12(月) 武士道
第7回 2018/11/19(月) 国学と神道
第8回 2018/11/26(月) 日本の芸術・芸能
第9回 2018/12/ 3(月) 尊皇攘夷と明治維新
第10回 2018/12/10(月) 日本文化の特質

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	岡本 天晴
肩書き	防衛医科大学校名誉教授
プロフィール	出身：東京都。出身校：早稲田大学大学院。専門分野：哲学、医学概論。主な著訳書等：『仏教と中国社会』『医療倫理Q&A』など。