大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
現代都市東京とその近郊を注意深く歩いてみると、歴史の痕跡が随所に残ります。この講座では歴史学や文学、文化論、建築学などの講師陣が各人の専門を活かしながら、歴史景観や史跡等を解説し、現地を案内し、江戸時代から現代に至る東京の歴史を再発見します。

【講義概要】
本年は明治維新から150年という節目の年です。それは東京遷都150年でもあり、徳川幕府の中心地だった江戸が、日本の首都・東京になってから150年という意味でもあります。これにちなんで、江戸から明治の東京へと変貌した面影を残す史跡を、現代の眼で見直してみたいと思います。歴史学や建築学などのそれぞれの講師陣の専門の視点から、近代都市「東京」の誕生と歴史文化の発展を探ります。そして「まち歩き」の楽しみを見出したいと思います。講座は、まず教室で基礎知識を学び、次の回に実際に現地を訪ねて、現存する史跡や歴史的景観などを確認して、歴史再発見を実感して頂けるようにします。
(コーディネーター 藤島幸彦 早稲田大学講師)

【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 2(火) 【講義】ガイダンス・煉瓦工場跡と昌平橋駅跡・万世橋駅跡史跡概説
第2回 2018/10/ 9(火) 【見学】あらかわ遊園と煉瓦塀
第3回 2018/10/16(火) 【見学】中央線昌平橋駅跡・万世橋駅跡の煉瓦高架橋
第4回 2018/10/23(火) 【講義】悲恋小説『不如帰』と徳富蘆花
第5回 2018/10/30(火) 【見学】徳富蘆花の旧宅がある都立蘆花恒春園
第6回 2018/11/ 6(火) 【講義】哲学者・井上円了の「妖怪学」と「哲学者たち」
第7回 2018/11/13(火) 【見学】哲学堂公園探訪
第8回 2018/11/20(火) 【講義】神社仏閣の明治維新
第9回 2018/11/27(火) 【見学】浅草周辺の寺社境内の変化
第10回 2018/12/11(火) 【見学】神田・駿河台の稲荷社

【ご受講に際して】
◆見学は現地集合・解散です。集合場所等の詳細は見学回の1つ前の講義の際にお知らせします。
◆受講料はイヤホンガイド代を含んでおります。交通費・入場料等は別途実費ご負担となります。
◆各回担当講師・担当回は変更になる場合がございます。また、天候によって見学の日程が変更になる場合があります。
◆お申し込みの際は、前後の講座との時間重複にご注意下さい。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	藤島 幸彦
肩書き	早稲田大学講師、綜芸文化研究所所長
プロフィール	東京都出身。1988年早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位修得退学、85年同大学教育学部助手。現在同学部講師。綜芸文化研究所所長(自営、建築・文化財研究）。日本生活文化史学会副会長。日本建築学会会員。専攻：日本建築文化史。著書：『京都の町家』(風土デザイン研究所)、『町家点描』(学芸出版社)等。

名前	石井 功
肩書き	エクステンションセンター講師
プロフィール	1944年神奈川県生まれ。国学院大学文学部日本文学科卒業。早稲田大学大学院文学研究科前期課程修了。専攻は日本文学および日本美術史。特に、与謝蕪村の文学と絵画の研究に取り組んでいる。東海大学では講師として日本語表現法を担当し、文章表現等の指導に携わっていた。

名前	滝口 正哉
肩書き	成城大学講師・武蔵大学講師
プロフィール	早稲田大学教育学部社会科地理歴史専修卒業。博士（文学）。専門は近世都市史・文化史。著書に『千社札にみる江戸の社会』（同成社）、『江戸の社会と御免富─富くじ・寺社・庶民─』（岩田書院）、『江戸の祭礼と寺社文化』（同成社）。編著に『赤坂氷川神社の歴史と文化』（都市出版）。

名前	雨宮 久美
肩書き	日本大学 非常勤講師
プロフィール	日本大学大学院哲学専攻博士前期課程修了、聖心女子大学大学院博士後期課程満期退学。博士（文学）。専門分野は、日本思想・伝統芸能・日本文化論専攻。日本大学国際関係学部・理工学部等にて、「哲学」「美学宗教論」等を担当。日本舞踊（花柳彩久）、華道（日本古流）を通し、伝統文化の実践的研究に従事。