講座詳細情報
申し込み締切日:2018-09-29 / 文学 / 学内講座コード:130145
「レ・ミゼラブル」物語と思想
- 開催日
- 10月 1日(月)~12月10日(月)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 13:00~14:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 29,160円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 33,534円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
春学期では、ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』の全体像を、主に時代背景、作者の伝記的な事実との関連から説明し、合わせてこれを原作とした数編の映画を参照しました。秋学期では、この波瀾万丈の物語を支えている思想、人生哲学に触れたいと思います。この作品は一九世紀フランスで書かれたものですが、いまなお古びない考えや言葉がふんだんに散りばめてあります。物語の醍醐味を確認しながら、二一世紀の私たちの時代を予見するような、意外な考察を発見したいと思います。
【講義概要】
『レ・ミゼラブル』は冒険小説、歴史小説、政治小説、恋愛小説を内包する「全体小説」です。しかもこの作品は作者が全身全霊を傾けた畢生の大作で、ユゴーの人間観、人生観、社会観、世界観など、すべてがあると言っても過言でありません。そこで、全五巻のうち各巻に二回ずつ講義を割り振り、物語という具体的な状況をとおして、この文豪の深い人生哲学をみていこうと思います。順番は第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持。第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割、第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳、第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動、第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念。また、従来からこの小説は名言・至言の宝庫とされているので、もちろんこれも忘れずにとりあげます。
【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 1(月) 第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持
第2回 2018/10/15(月) 第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持
第3回 2018/10/22(月) 第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割
第4回 2018/10/29(月) 第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割
第5回 2018/11/ 5(月) 第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳
第6回 2018/11/12(月) 第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳
第7回 2018/11/19(月) 第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動
第8回 2018/11/26(月) 第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動
第9回 2018/12/ 3(月) 第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念
第10回 2018/12/10(月) 第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念
春学期では、ユゴーの名作『レ・ミゼラブル』の全体像を、主に時代背景、作者の伝記的な事実との関連から説明し、合わせてこれを原作とした数編の映画を参照しました。秋学期では、この波瀾万丈の物語を支えている思想、人生哲学に触れたいと思います。この作品は一九世紀フランスで書かれたものですが、いまなお古びない考えや言葉がふんだんに散りばめてあります。物語の醍醐味を確認しながら、二一世紀の私たちの時代を予見するような、意外な考察を発見したいと思います。
【講義概要】
『レ・ミゼラブル』は冒険小説、歴史小説、政治小説、恋愛小説を内包する「全体小説」です。しかもこの作品は作者が全身全霊を傾けた畢生の大作で、ユゴーの人間観、人生観、社会観、世界観など、すべてがあると言っても過言でありません。そこで、全五巻のうち各巻に二回ずつ講義を割り振り、物語という具体的な状況をとおして、この文豪の深い人生哲学をみていこうと思います。順番は第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持。第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割、第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳、第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動、第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念。また、従来からこの小説は名言・至言の宝庫とされているので、もちろんこれも忘れずにとりあげます。
【各回の講義予定】
第1回 2018/10/ 1(月) 第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持
第2回 2018/10/15(月) 第一巻「ファンチーヌ」:貧困と人間の矜持
第3回 2018/10/22(月) 第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割
第4回 2018/10/29(月) 第二巻「コゼット」:善悪と教育および宗教の役割
第5回 2018/11/ 5(月) 第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳
第6回 2018/11/12(月) 第三巻「マリユス」:個人の愛と社会道徳
第7回 2018/11/19(月) 第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動
第8回 2018/11/26(月) 第四巻「プリュメ通りの牧歌とサン・ドニの叙事詩」:正義と政治活動
第9回 2018/12/ 3(月) 第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念
第10回 2018/12/10(月) 第五部「ジャン・ヴァルジャン」:死生観と「無限」の観念
備考
【ご受講に際して】
◆講義は日本語で行うので、フランス語の知識は特に必要ありません。
◆参考図書としては、西永良成著『レ・ミゼラブルの世界』(岩波新書)を指定させていただきます。また、講義中で取り上げるテクストはヴィクトール・ユゴー『レ・ミゼラブル』(全五巻、ちくま文庫、西永良成訳)の抜粋ですが、現在入手困難な巻もあるので、コピーを配付します。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『「レ・ミゼラブル」の世界』(岩波新書)(ISBN:978-4004316558)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
◆講義は日本語で行うので、フランス語の知識は特に必要ありません。
◆参考図書としては、西永良成著『レ・ミゼラブルの世界』(岩波新書)を指定させていただきます。また、講義中で取り上げるテクストはヴィクトール・ユゴー『レ・ミゼラブル』(全五巻、ちくま文庫、西永良成訳)の抜粋ですが、現在入手困難な巻もあるので、コピーを配付します。
【テキスト・参考図書】
参考図書
『「レ・ミゼラブル」の世界』(岩波新書)(ISBN:978-4004316558)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 西永 良成 |
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肩書き | 東京外国語大学名誉教授 |
プロフィール | 1944年富山県生まれ。東京大学仏文科卒業後、パリ大学修士・博士課程で学ぶ。東京外国語大学でフランス語、フランス文学を教授。著書に『激情と神秘―ルネ・シャールの詩と思想』(岩波書店)、『「レ・ミゼラブル」の世界』(岩波新書)他、訳書にユゴー『レ・ミゼラブル』(ちくま文庫)他多数。 |