講座詳細情報
申し込み締切日:2018-04-05 / 世界史 / 学内講座コード:310309
ユダヤ人の歴史 ― 旧約聖書の時代から現代まで
- 開催日
- 4月 7日(土)~ 6月16日(土)
- 講座回数
- 10回
- 時間
- 10:30~12:00
- 講座区分
- 前期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 29,160円
- 定員
- 40
- その他
- ビジター価格 33,534円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
関連講座
講座詳細
【目標】
・ユダヤ人の数千年にわたる歴史を、その始まりから現代まで概観する。
・ユダヤ人の宗教観・世界観について理解する。
・ユダヤ人と非ユダヤ人の関係性について考える。
・ホロコーストという悲劇の前と後で、ユダヤ人のあり方はいかに変化したか考える。
【講義概要】
ユダヤ人とはいったいどのような人たちなのだろう。ユダヤ人は長い離散(ディアスポラ)の時代にも、信仰と民族的紐帯を失うことなく、繰り返される迫害と追放を生き延びてきた。この授業では旧約聖書の伝承の世界から始まり、ユダヤ人が国を失い、世界中に散らばる経緯を追ってゆく。彼らは定着した土地でどのような社会を築いたのか、また非ユダヤ人との関係はいかなるものだったのか。そして近代ヨーロッパで反ユダヤ主義が生まれ、これは最終的にホロコーストという大きな悲劇へとつながってゆく。現在イスラエルという国家を持つ彼らは、国を持たなかった時代とはどう違うのか。
本講義では、有史以来のユダヤ人の歴史を、様々な専門家が持ち回りで講義する。エクステンションセンターでなければ実現しないオムニバス講義であり、この貴重な機会にユダヤ人の長い歴史を学ぶ入り口としてほしい。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/ 7(土) 古代イスラエルの人々の起源について ― イスラエルの考古学者による最近の発掘調査の成果を中心に
第2回 2018/ 4/14(土) ヘブライ語聖書の思想と信仰 ― 「出エジプト」伝承と古代イスラエルの民
第3回 2018/ 4/21(土) ラビ・ユダヤ教の揺籃期 ― ハスモン朝の独立からヘロデ王、ナザレのイエスの出現を経て、ローマと2度戦争し崩壊したユダヤ社会はどうなったか
第4回 2018/ 4/28(土) 中近世スペインのユダヤ人とコンベルソ(改宗ユダヤ人)
第5回 2018/ 5/12(土) 16世紀地中海世界を彷徨うユダヤ人
第6回 2018/ 5/19(土) フランス革命によるユダヤ人解放 ― フランスにおける多様なユダヤ共同体とその解体、『フランスのユダヤ教徒』という愛国主義
第7回 2018/ 5/26(土) ハプスブルク帝国のユダヤ人 ― オーストリア=ハンガリーとも呼ばれるこの国では、首都ウィーンとブダペストの都市文化をはじめ、社会の多くの分野でユダヤ系教養市民層が重要な役割を果たしていた
第8回 2018/ 6/ 2(土) 近代ドイツのユダヤ人 ― モーゼス・メンデルスゾーンからユダヤ人解放、そして反ユダヤ主義へ
第9回 2018/ 6/ 9(土) ソ連の<ユダヤ人国家>構想とその挫折―ロシアとウクライナとの係争地であるクリミア半島はかつてユダヤ人の国家建設候補地であった。講義ではソ連時代の<ユダヤ人国家>建設をめぐる動きと歴史を明らかにしたい
第10回 2018/ 6/16(土) ホロコースト後の世界 ― 600万人のユダヤ人の殺害の前と後の世界は、どのように変わったのか。国際法の発展や犯罪人の訴追のための制度構築などの観点から考える
・ユダヤ人の数千年にわたる歴史を、その始まりから現代まで概観する。
・ユダヤ人の宗教観・世界観について理解する。
・ユダヤ人と非ユダヤ人の関係性について考える。
・ホロコーストという悲劇の前と後で、ユダヤ人のあり方はいかに変化したか考える。
【講義概要】
ユダヤ人とはいったいどのような人たちなのだろう。ユダヤ人は長い離散(ディアスポラ)の時代にも、信仰と民族的紐帯を失うことなく、繰り返される迫害と追放を生き延びてきた。この授業では旧約聖書の伝承の世界から始まり、ユダヤ人が国を失い、世界中に散らばる経緯を追ってゆく。彼らは定着した土地でどのような社会を築いたのか、また非ユダヤ人との関係はいかなるものだったのか。そして近代ヨーロッパで反ユダヤ主義が生まれ、これは最終的にホロコーストという大きな悲劇へとつながってゆく。現在イスラエルという国家を持つ彼らは、国を持たなかった時代とはどう違うのか。
本講義では、有史以来のユダヤ人の歴史を、様々な専門家が持ち回りで講義する。エクステンションセンターでなければ実現しないオムニバス講義であり、この貴重な機会にユダヤ人の長い歴史を学ぶ入り口としてほしい。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 4/ 7(土) 古代イスラエルの人々の起源について ― イスラエルの考古学者による最近の発掘調査の成果を中心に
第2回 2018/ 4/14(土) ヘブライ語聖書の思想と信仰 ― 「出エジプト」伝承と古代イスラエルの民
第3回 2018/ 4/21(土) ラビ・ユダヤ教の揺籃期 ― ハスモン朝の独立からヘロデ王、ナザレのイエスの出現を経て、ローマと2度戦争し崩壊したユダヤ社会はどうなったか
第4回 2018/ 4/28(土) 中近世スペインのユダヤ人とコンベルソ(改宗ユダヤ人)
第5回 2018/ 5/12(土) 16世紀地中海世界を彷徨うユダヤ人
第6回 2018/ 5/19(土) フランス革命によるユダヤ人解放 ― フランスにおける多様なユダヤ共同体とその解体、『フランスのユダヤ教徒』という愛国主義
第7回 2018/ 5/26(土) ハプスブルク帝国のユダヤ人 ― オーストリア=ハンガリーとも呼ばれるこの国では、首都ウィーンとブダペストの都市文化をはじめ、社会の多くの分野でユダヤ系教養市民層が重要な役割を果たしていた
第8回 2018/ 6/ 2(土) 近代ドイツのユダヤ人 ― モーゼス・メンデルスゾーンからユダヤ人解放、そして反ユダヤ主義へ
第9回 2018/ 6/ 9(土) ソ連の<ユダヤ人国家>構想とその挫折―ロシアとウクライナとの係争地であるクリミア半島はかつてユダヤ人の国家建設候補地であった。講義ではソ連時代の<ユダヤ人国家>建設をめぐる動きと歴史を明らかにしたい
第10回 2018/ 6/16(土) ホロコースト後の世界 ― 600万人のユダヤ人の殺害の前と後の世界は、どのように変わったのか。国際法の発展や犯罪人の訴追のための制度構築などの観点から考える
備考
【テキスト・参考図書】
参考図書
『旧約聖書に見るユーモアとアイロニー』(教文館)(ISBN:978-4764264526)※第2回講義用
『この世界の成り立ちについて ― 太古の文書を読む ― 』(ぷねうま舎)(ISBN:978-4906791286)※第2回講義用
『忘れられたマイノリティ』(山川出版社)(ISBN:978-4634640825)※第4回講義用
『地中海世界の旅人』(慶應義塾大学出版会)(ISBN:978-4766421293)※第4回講義用
『アジア遊学(49)イスタンブル ― 宗教と民族が交錯する国際都市 』(勉誠出版)(ISBN:978-4585103004)※第5回講義用
『フランス・ユダヤの歴史(上下巻)』(慶応義塾大学出版会)※第6回講義用
『世紀末ウィーンのユダヤ人 ― 1867-1938』(刀水書房)(ISBN:978-4887083684)※第7回講義用
『メンデルスゾーン家の人びと:三代のユダヤ人』(東京創元社)(ISBN:978-4488013028)※第8回講義用
『ユダヤ人とドイツ』(講談社現代新書)(ISBN:978-4061490802)※第8回講義用
『ソ連農業集団化の原点:ソヴィエト体制とアメリカユダヤ人』(彩流社)(ISBN:978-4779112072)※第9回講義用
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
参考図書
『旧約聖書に見るユーモアとアイロニー』(教文館)(ISBN:978-4764264526)※第2回講義用
『この世界の成り立ちについて ― 太古の文書を読む ― 』(ぷねうま舎)(ISBN:978-4906791286)※第2回講義用
『忘れられたマイノリティ』(山川出版社)(ISBN:978-4634640825)※第4回講義用
『地中海世界の旅人』(慶應義塾大学出版会)(ISBN:978-4766421293)※第4回講義用
『アジア遊学(49)イスタンブル ― 宗教と民族が交錯する国際都市 』(勉誠出版)(ISBN:978-4585103004)※第5回講義用
『フランス・ユダヤの歴史(上下巻)』(慶応義塾大学出版会)※第6回講義用
『世紀末ウィーンのユダヤ人 ― 1867-1938』(刀水書房)(ISBN:978-4887083684)※第7回講義用
『メンデルスゾーン家の人びと:三代のユダヤ人』(東京創元社)(ISBN:978-4488013028)※第8回講義用
『ユダヤ人とドイツ』(講談社現代新書)(ISBN:978-4061490802)※第8回講義用
『ソ連農業集団化の原点:ソヴィエト体制とアメリカユダヤ人』(彩流社)(ISBN:978-4779112072)※第9回講義用
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 武井 彩佳 |
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肩書き | 学習院女子大学教授 |
プロフィール | 博士(文学、早稲田大学)。専門はドイツ現代史、エスニシティ研究、ホロコースト研究。著書に『戦後ドイツのユダヤ人』(白水社)、『ユダヤ人財産はだれのものか:ホロコーストからパレスチナ問題へ』(白水社)、『〈和解〉のリアルポリティクス―ドイツ人とユダヤ人』(みすず書房)など。 |
名前 | 中田 一郎 |
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肩書き | 中央大学名誉教授 |
プロフィール | 1937年和歌山県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。同大学院修士課程中退、ヒブルー・ユニオン・カレッジを経て、コロンビア大学大学院修了、Ph.D.取得。著訳書に『ハンムラビ「法典」』(リトン)、『メソポタミア文明入門』(岩波ジュニア新書)、『ハンムラビ王』(山川世界史リブレット)他。 |
名前 | 月本 昭男 |
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肩書き | 上智大学特任教授、古代オリエント博物館館長 |
プロフィール | 1948年生まれ。東京大学文学部卒業後、同大学院人文科学研究科修士課程修了、博士課程中退。ドイツ・テュービンゲン大学文化学部博士課程修了。専門分野は旧約聖書学、古代オリエント学、宗教史。著書に『古代メソポタミアの神話と儀礼』(岩波書店)ほか。 |
名前 | 市川 裕 |
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肩書き | 東京大学教授 |
プロフィール | 法学を学んだのち、一生の仕事として聖書研究をしたいと思い、宗教学の大学院で旧約聖書を学ぶが、イエス時代のユダヤ教に強く惹かれ、ヘブライ大学に留学し律法研究に取り組む。現地のシナゴーグで1年間毎朝の礼拝に出て感銘を受ける。著書に『ユダヤ教の精神構造』(東京大学出版会)、『ユダヤ教の歴史』(山川出版社)などがある。 |
名前 | 関 哲行 |
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肩書き | 流通経済大学教授 |
プロフィール | 1950年茨城県生まれ。上智大学大学院文学研究科博士課程単位取得満期退学。専門分野は中近世スペイン史で、ユダヤ人やコンベルソ、モリスコ(改宗ムスリム)などの宗教的マイノリティに関心がある。著書としては『旅する人びと』(岩波書店)、『忘れられたマイノリティ』(山川出版社)などがある。 |
名前 | 宮武 志郎 |
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肩書き | 普連土学園教諭 |
プロフィール | 早稲田大学大学院後期課程単位取得退学。専門はオスマン史、地中海史、地中海世界のユダヤ教徒史。著書に「ユダヤ教徒ネットワークとオスマン朝」(『岩波講座世界歴史(14)』、2000年、岩波書店)、「オスマン帝国とユダヤ教徒」(『ユーラシア諸宗教の関係史論』、2010年、勉誠出版)など。 |
名前 | 清水 領 |
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肩書き | 学習院女子大学講師 |
プロフィール | 東京大学大学院人文社会系研究科博士課程単位取得満期退学。2008年よりフランス・パリの社会科学高等研究院EHESSのユダヤ学研究室で歴史学の修士・博士課程に留学。専門は19世紀フランスにおけるユダヤ教徒社会の変容と近代化について。近年はアメリカの仏ユダヤ人史料の問題も扱う。 |
名前 | 桑名 映子 |
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肩書き | 聖心女子大学准教授 |
プロフィール | 東京大学教養学部教養学科卒業後、同大学院総合文化研究科修士課程修了。カリフォルニア大学バークレイ校Ph.D.(歴史学)。専門はハプスブルク帝国史・ハンガリー近現代史。訳書としてS.ベラー『世紀末ウィーンのユダヤ人1867-1938』(刀水書房)がある。 |
名前 | 大内 宏一 |
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肩書き | 早稲田大学名誉教授 |
プロフィール | 1946年山形生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、同大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。専門分野はドイツ近現代史。著書に、『ビスマルク――ドイツ帝国の建国者』(山川出版社)、『ビスマルク時代のドイツ自由主義』(彩流社)などがある。 |
名前 | 高尾 千津子 |
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肩書き | 東京医科歯科大学教授 |
プロフィール | 早稲田大学卒業後、ヘブライ大学現代ユダヤ研究所客員研究員を経て、1992年早稲田大学文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学、早稲田大学)。専門分野はソ連・ロシア史、ユダヤ現代史。著書に『ソ連農業集団化の原点』(彩流社)、『ロシアとユダヤ人』(東洋書店)などがある。 |