講座詳細情報
申し込み締切日:2018-02-04 / 世界史 / 学内講座コード:340318
1918年、最強のドイツ軍はなぜ敗れたのか? 第一次世界大戦の結末とドイツというシステム
- 開催日
- 2月 6日(火)~ 2月27日(火)
- 講座回数
- 3回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 数回もの
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 8,748円
- 定員
- 24
- その他
- ビジター価格 10,060円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・第一次世界大戦の歴史的な展開を知る。
・ドイツの軍事・政治指導者が、大戦後半にどのような意思決定をしたのか、理解する。
・ドイツの軍事的敗北の真相を探りながら、今日まで続くドイツというシステムの強みと弱点について考察する。
【講義概要】
第一次世界大戦の最後の年、1918年、その当初には最強と目され、3月のミヒャエル攻勢で敵の塹壕を突破し戦術的に「大成功」を収めたドイツ軍は、なぜ一年も経ずに敗れることになったのか。物量・兵員数で劣る分、戦術を柔軟に変えて優位を保ち続けたドイツ軍に何が起きたのか。最高司令部はどう対処したのか。革命や銃後の裏切りを強調する歴史観の陰に隠れ、必ずしも明らかにされてこなかったドイツ軍の実相を追い、ドイツ軍とドイツの敗北の真相に迫る。合わせて、今日まで続くドイツというシステムの強みと弱点について考えてみたい。
ドイツ帝国は1871年に、プロイセンが中心となってドイツ諸邦をまとめて誕生した。このプロイセンによるドイツ統一過程では、国王、首相、陸軍参謀総長の3者による国家指導のシステムが発展・確立し、ドイツ帝国に引き継がれた。第1回では、この伝統的なリーダーシップの三角構造(皇帝・宰相・参謀総長)が、第一次世界大戦時にどのように変容したかを示し、1916年より事実上の戦争指導者となった第一兵站総監ルーデンドルフの指揮の下で、ドイツがどのように1918年春の大攻勢を決定したのかを明らかにする。次いで第2回では、1918年の春季大攻勢に向けて、ドイツ軍がいかに周到に準備したか、ドイツというシステムの強みとともに理解する。その上で、3月のミヒャエル攻勢がどのように展開し、ドイツの戦術的な勝利とそこに胚胎した戦略的な敗北の芽について考察する。最終回では、ミヒャエル攻勢後の軍事的な展開を追いながら、ドイツ軍が最終的に軍事的敗北に至った要因について考察し、ドイツというシステムの強みと弱点について今日的な視点も踏まえて吟味する。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 2/ 6(火) 1917年までのドイツ:モルトケ、ビスマルクの時代から、ルーデンドルフの指導まで
第2回 2018/ 2/13(火) 1918年春季大攻勢の準備とミヒャエル攻勢の展開:周到な準備と戦術的な大勝利
第3回 2018/ 2/27(火) ミヒャエル攻勢後の軍事的な展開とドイツ敗北の真相:戦術的な勝利の後に訪れた戦略的な敗北、ドイツというシステムの強みと弱点
・第一次世界大戦の歴史的な展開を知る。
・ドイツの軍事・政治指導者が、大戦後半にどのような意思決定をしたのか、理解する。
・ドイツの軍事的敗北の真相を探りながら、今日まで続くドイツというシステムの強みと弱点について考察する。
【講義概要】
第一次世界大戦の最後の年、1918年、その当初には最強と目され、3月のミヒャエル攻勢で敵の塹壕を突破し戦術的に「大成功」を収めたドイツ軍は、なぜ一年も経ずに敗れることになったのか。物量・兵員数で劣る分、戦術を柔軟に変えて優位を保ち続けたドイツ軍に何が起きたのか。最高司令部はどう対処したのか。革命や銃後の裏切りを強調する歴史観の陰に隠れ、必ずしも明らかにされてこなかったドイツ軍の実相を追い、ドイツ軍とドイツの敗北の真相に迫る。合わせて、今日まで続くドイツというシステムの強みと弱点について考えてみたい。
ドイツ帝国は1871年に、プロイセンが中心となってドイツ諸邦をまとめて誕生した。このプロイセンによるドイツ統一過程では、国王、首相、陸軍参謀総長の3者による国家指導のシステムが発展・確立し、ドイツ帝国に引き継がれた。第1回では、この伝統的なリーダーシップの三角構造(皇帝・宰相・参謀総長)が、第一次世界大戦時にどのように変容したかを示し、1916年より事実上の戦争指導者となった第一兵站総監ルーデンドルフの指揮の下で、ドイツがどのように1918年春の大攻勢を決定したのかを明らかにする。次いで第2回では、1918年の春季大攻勢に向けて、ドイツ軍がいかに周到に準備したか、ドイツというシステムの強みとともに理解する。その上で、3月のミヒャエル攻勢がどのように展開し、ドイツの戦術的な勝利とそこに胚胎した戦略的な敗北の芽について考察する。最終回では、ミヒャエル攻勢後の軍事的な展開を追いながら、ドイツ軍が最終的に軍事的敗北に至った要因について考察し、ドイツというシステムの強みと弱点について今日的な視点も踏まえて吟味する。
【各回の講義予定】
第1回 2018/ 2/ 6(火) 1917年までのドイツ:モルトケ、ビスマルクの時代から、ルーデンドルフの指導まで
第2回 2018/ 2/13(火) 1918年春季大攻勢の準備とミヒャエル攻勢の展開:周到な準備と戦術的な大勝利
第3回 2018/ 2/27(火) ミヒャエル攻勢後の軍事的な展開とドイツ敗北の真相:戦術的な勝利の後に訪れた戦略的な敗北、ドイツというシステムの強みと弱点
備考
【テキスト・参考図書】
参考図書
『第一次世界大戦史 ― 諷刺画とともに見る指導者たち』(中公新書)(ISBN:978-4121023681)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
参考図書
『第一次世界大戦史 ― 諷刺画とともに見る指導者たち』(中公新書)(ISBN:978-4121023681)
※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。
講師陣
名前 | 飯倉 章 |
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肩書き | 城西国際大学教授 |
プロフィール | 1956年生まれ。慶應義塾大学経済学部卒業、修士(国際関係学、国際大学)、博士(学術、聖学院大学)。専門は国際関係史で、日露戦争、第一次世界大戦、黄禍論、諷刺画などを研究。著書に『第一次世界大戦史』(中央公論新社)、『黄禍論と日本人』(中央公論新社)、『日露戦争諷刺画大全』(芙蓉書房出版)など。 |