大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
本講座は2004年春に聖書冒頭の創世記から始めてから順番に読み続けて、今年の春は旧約聖書のエゼキエル書を読みました。この秋は(エレミヤの)哀歌とダニエル書と順に読み旧約の最後のマラキ書を目指します。ユダヤ人の歴史や生き方、信仰を通して人間の崇高と悲惨、救済と破滅の歴史を、預言者たちのダーバール(言葉と行為・出来事)を通して学びます。

【講義概要】
聖書は古典でありかつ聖典です。古典の高さと聖典の深さが共存するのが聖書の凄さ。「聖書と文学」には「聖書の文学性」と「聖書が生んだ文学作品」の意味があり、今回は前者の視点から読みます。小国イスラエルの歴史は、周囲の大国に翻弄されながらも繁栄と破滅の危機の繰り返し、その中でも常に救い主(メシア)を待望しながら、どのように民族が歩んでいったのかの歴史です。聖地のDVDや写真、絵画などを参照します。

【ご受講に際して】
◆「聖書と文学―哀歌、ダニエル書を読む」(秋期で5回)と「名訳で読む英訳聖書」(秋期で5回)は、同じ時限での隔週講義となります。ゆえに1週間ごとに交互に交代になりますので、日程にご注意ください。

【テキスト・参考図書】
テキスト
『中型聖書旧約続編つき- 新共同訳』（ISBN:978-4-8202-1212-6）聖書はお手持ちの聖書で可。但し、講義では新共同訳聖書(日本聖書協会刊。「旧約続編」でなくて可)を使用します。各自ご自分でご購入ください。小型版：ISBN978-4-8202-1205-8(3600円＋税)（小型と中型では本の大きさ、活字の大きさが異なります。）

【備考】
パンフレット記載の日程から変更がございます。10月17日(火)は休講となり、この補講は12月12日(火)に行います。

※定員の充足状況の変化や、休講・補講等がある場合があります。
お申込の際は、リンク先の主催校のホームページをご確認下さい。

名前	中村 匡克
肩書き	聖書研究者、英文学者、工学院大学元教授
プロフィール	1937年長崎県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科英文学専攻修士課程修了。著訳書は『神が初めに創られしものとは―俳句で読む聖書物語』、Ａ・ヘッシェル著『人間とは誰か』（翻譯）、『英語教育のための文学案内事典』、『ワード・パル英和辞典』。