大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
「能」はどのようにして見れば良いのか。現役の能楽師の立場から、実技を交え解説します。最終的に、能の根底に流れているもの = 今日まで能が演じ続けられてきた基を、感得していただければと思います。

【講義概要】
「能」の舞台に接すると、ステージの演劇を見るのと違い、戸惑うことが多々あるかと思います。役者の体の備え・歩き方。背景装置の無い舞台面。幕も照明も使わない舞台の進め方。楽器の人たちの掛け声……などなど。講義のみで解き明かすのではなく、教室にミニ舞台を設定し、実演を取り入れて、受講者の方にも参加していただきながら、解明してまいります。今回は能・巴を取り上げ解読しながら能のしくみを説明いたします。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/12(木) 能・「巴」について ― 木曽義仲と巴
第2回 2017/ 1/26(木) 能・「巴」の解読I ― 修羅能について
第3回 2017/ 2/ 9(木) 「巴」の解読II ― 能の小道具「長刀」・「杖」・ 「鹿背杖」など
第4回 2017/ 2/23(木) 実演・修羅能のいろいろ
第5回 2017/ 3/ 2(木) 能・「巴」を 各役に分けて全文を読む
第6回 2017/ 3/ 9(木) 能・「巴」の実演 ― いろいろな演出

名前	櫻間 金記
肩書き	能楽師 シテ方金春流
プロフィール	1944年東京都生まれ。國學院大學史学科卒業。公益社団法人能楽協会シテ方金春流。重要無形文化財総合指定保持者。獨協大学非常勤講師。「櫻間金記乃會」・「轍の会」など舞台演能活動の外、獨協大学・淑徳大学・朝日カルチャーなどのオープンカレッジ・公開講座で能楽鑑賞講座の講師を務める。著書『能と義経』(光芒社)、著作「能の旅」(獨協大学)・「能と身体」(藤原書店)がある。