大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・沙漠や草原を越えてシルクロードを伝わった人や文化、思想や文物などについて時代ごとにその実態を明らかにする。
・各時代、各地域、各民族にどのような違いや共通点があるかを検討し、シルクロード交流の歴史を具体的に認識する。
・シルクロードでの発掘調査や実地踏査の経験を踏まえて、現地の遺跡や遺物、気候、環境などの情報を解りやすく伝える。

【講義概要】
人類の誕生から始まる東西交流の歴史を、遺跡・遺構・遺物などの考古学資料を中心にして、旧石器時代から近代まで、講師2名がわかりやすく講義する。主に中国の時代区分にそって、日本や朝鮮、東南アジアや北アジア、中央アジア、西アジアとの関係史を探る。
関連図書や図録、実物資料、パワーポイントなどを用いて、初心者にもわかりやすく、ヴェテランにも興味深い学術的新知見を紹介し、聞いて役立つ現地情報をも提供する。

【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/10(火) シルクロードのルートと先史時代の地域間交流
第2回 2017/ 1/17(火) 春秋・戦国時代の東西交流
第3回 2017/ 1/24(火) 秦・漢帝国の成立とシルクロード
第4回 2017/ 1/31(火) 魏晋南北朝の東西文化交流
第5回 2017/ 2/ 7(火) 隋・唐のシルクロードと国際交流
第6回 2017/ 2/14(火) 宋・遼・西夏・金の対立とシルクロード交流
第7回 2017/ 2/21(火) モンゴルと大元ウルスのユーラシア交流
第8回 2017/ 2/28(火) 明・清のシルクロードと世界交流

名前	岡内 三眞
肩書き	早稲田大学名誉教授
プロフィール	早稲田大学第一文学部史学科、京都大学大学院文学研究科考古学専攻博士課程修了。京都大学助手、徳島大学助教授をへて早稲田大学文学学術院教授、2013年に退官。シルクロード調査研究所前所長。著書『生態考古学で見る歴史の復原』、『新疆トルファンヤールホト古墳群の調査研究』、『シルクロードの考古学』(早稲田大学)他。

名前	後藤 健
肩書き	早稲田大学講師
プロフィール	1972年徳島県生まれ。出身校は早稲田大学大学院。専攻は中国考古学。主な著作物として『図説中国文明史(1)先史―文明への胎動』(創元社、2006年)がある。