講座詳細情報
申し込み締切日:2017-01-10 / 文学 / 学内講座コード:340107
漱石、谷崎、川端、三島にみる近代文学と古典の回路
- 開催日
- 1月17日(火)~ 2月21日(火)
- 講座回数
- 6回
- 時間
- 15:00~16:30
- 講座区分
- 後期
- 入学金
- 8,000円
- 受講料
- 14,191円
- 定員
- 30
- その他
- ビジター価格 16,330円
- 補足
※この講座の申し込みは既に締め切りました。
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講座詳細
【目標】
・日本の近代文学は古典の世界とどのようにつながっているのかを知る。
・近代文学の代表的な作家が古典作品をどのように活用しているのかを探る。
・近代文学と古典文学を結ぶ思想的・宗教的回路を見出す。
【講義概要】
夏目漱石、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫といった日本近代を代表する作家たちは、近代に潜む様々な問題点を摘出する表現をおこなっていったが、同時に『源氏物語』や能、あるいは神道的な死生観など、古典の文学・思想の世界に通じ、それらを生かしつつ作品を構築することが珍しくなかった。それは単に日本古典に対する愛着によるだけでなく、古典を活用することによって近代社会の価値観を相対化することができるからでもある。こうした作家がどのように古典を取り込み、独自の作品世界をもたらしていったかを眺めていきたい。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/17(火) 功利社会への反撥 ― 夏目漱石
第2回 2017/ 1/24(火) 装置としての女性 ― 谷崎潤一郎(1)
第3回 2017/ 1/31(火) 都市と自然 ― 谷崎潤一郎(2)
第4回 2017/ 2/ 7(火) 他界としての女性 ― 川端康成
第5回 2017/ 2/14(火) 非日常への憧憬 ― 三島由紀夫(1)
第6回 2017/ 2/21(火) 現代への訣別 ― 三島由紀夫(2)
・日本の近代文学は古典の世界とどのようにつながっているのかを知る。
・近代文学の代表的な作家が古典作品をどのように活用しているのかを探る。
・近代文学と古典文学を結ぶ思想的・宗教的回路を見出す。
【講義概要】
夏目漱石、谷崎潤一郎、川端康成、三島由紀夫といった日本近代を代表する作家たちは、近代に潜む様々な問題点を摘出する表現をおこなっていったが、同時に『源氏物語』や能、あるいは神道的な死生観など、古典の文学・思想の世界に通じ、それらを生かしつつ作品を構築することが珍しくなかった。それは単に日本古典に対する愛着によるだけでなく、古典を活用することによって近代社会の価値観を相対化することができるからでもある。こうした作家がどのように古典を取り込み、独自の作品世界をもたらしていったかを眺めていきたい。
【各回の講義予定】
第1回 2017/ 1/17(火) 功利社会への反撥 ― 夏目漱石
第2回 2017/ 1/24(火) 装置としての女性 ― 谷崎潤一郎(1)
第3回 2017/ 1/31(火) 都市と自然 ― 谷崎潤一郎(2)
第4回 2017/ 2/ 7(火) 他界としての女性 ― 川端康成
第5回 2017/ 2/14(火) 非日常への憧憬 ― 三島由紀夫(1)
第6回 2017/ 2/21(火) 現代への訣別 ― 三島由紀夫(2)
講師陣
名前 | 柴田 勝二 |
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肩書き | 東京外国語大学教授 |
プロフィール | 1956年兵庫県生まれ。大阪大学大学院(芸術学)博士後期課程修了。博士(文学)。明治から平成に至る近代文学を中心として、日本文学を幅広く研究している。著書に『三島由紀夫 魅せられる精神』、『漱石のなかの〈帝国〉――「国民作家」と近代日本』、『中上健次と村上春樹』などがある。 |