大学公開講座のセカンドアカデミー

【目標】
・中国古代文明がなぜ早期に成熟したのか、その理由をさぐります。
・現代の中国の起源を古代にさぐります。
・できるだけ古代の考古学の成果を紹介します。

【講義概要】
巨大中国がふたたび世界に登場してきた現在、真に中国を理解するためにも古代中国文明の起源をさぐります。大きな中国のなかに小さな中国を探り、黄河と長江の中下流域の大平原に小国の文化が栄えたことに注目することが重要です。中国を最初に統一した秦のなかに消滅していった地域文化は、じつは統一の影のなかに残っていました。東方大平原という文明の舞台には小さな都市国家が数多く栄えていました。小国の文明の遺産は各地に残されています。

【各回の講義予定】
第1回 2016/ 9/30(金) 中国文明の舞台 ― 東方大平原
第2回 2016/10/14(金) 夏殷周の都市文明
第3回 2016/10/28(金) 春秋戦国時代の小国の文明
第4回 2016/11/11(金) 秦始皇帝の帝国 ― 大きな中国の影

【テキスト・参考図書】
参考図書
『NHKスペシャル 四大文明 中国』（NHK出版）（ISBN:978-4140805350）
『東アジア海文明の歴史と環境』（東方書店）（ISBN:978-4497213044）

名前	鶴間 和幸
肩書き	学習院大学教授
プロフィール	1950年東京都生まれ。東京教育大学文学部卒業後、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学、東京大学)。専門分野は、中国古代史。著書に『秦帝國の形成と地域』(汲古書院)、『ファーストエンペラーの遺産 秦漢帝国』(講談社)、『始皇帝陵と兵馬俑』(講談社)、『人間・始皇帝』(岩波新書)などがある。